購入する前にチェックしよう!シーンごとLANケーブルのおすすめの長さ
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
LANケーブルの購入を考えた際に、どれくらいの長さを購入するか迷う方は多いでしょう。
LANケーブルにはさまざまな長さや種類のものが販売され、なにを参考に購入すればいいのか、あまり知られていない点も多いのです。
そこでこの記事では、シーン別におすすめしたいLANケーブルの長さについて解説します。
目次
LANケーブルの役割
そもそもLANケーブルというのは、インターネットを使用する時に必要な、配線用ケーブルのことです。
LANケーブルの両端にはハブが付いており、片方をパソコンやゲーム機などのデバイスに接続します。そしてもう片方を、ルーターなどの通信機器に接続します。そうすることで、インターネットに接続しながら、相互にデータ通信できるようになります。
なお、無線LANに接続する場合は、ケーブルは必要ありません。
適切なLANケーブルの長さを推奨する理由とは
LANケーブルを選ぶ時に、種類に注目する方は多いはずです。しかし、種類だけでなくシーンごとに最適な長さを選ぶ必要があります。それは何故なのでしょうか。
ここからは、その理由について詳しく解説していきます。
室内の見栄えが良くなる
オフィスでは、パソコンやルーターなどたくさんの電子機器を使用します。そのため、どうしても大量のLANケーブルを使うことになるでしょう。その際、長さが合っていないものを使うと、見栄えが悪くなってしまいます。
たとえば、長すぎるケーブルを短くしようとして、束ねるケースは多いでしょう。そうなると乱雑な印象になって、見る度にストレスが溜まり、オフィスを訪れるお客様にも悪い印象を与えることになります。
しかし、適切な長さのケーブルを選ぶとスッキリした印象へと変化し、室内の見栄えもよく、お客様からの印象も見違えることでしょう。
破損や火災などを防ぐ
長すぎるLANケーブルを使っていると、ケーブルとケーブルの間にホコリが溜まりやすくなります。そのホコリがコンセントに入ったりすると、火災に繋がる可能性があるのです。
また、激しく絡まっているとケーブルの内部がダメージを受けます。その結果破損してしまい、あらゆる不具合が発生する恐れがあります。
このようなトラブルを防止するためにも、適切な長さのものを選ばなければいけないのです。
パソコンなどの周辺機器のトラブルを防ぐ
LANケーブルが接続されているのは、インターネット通信の根本であるルーターです。したがって、LANケーブル自体の取り扱いに注意しなければいけません。
たとえばケーブルにつまずいたり、椅子や机の脚で踏んだりすると、内部が傷つきます。同じケーブルで複数のデバイスに繋いでいる場合は、他のデバイスに影響を与えるかもしれません。
また、つまずいた拍子にルーターやパソコンなどが倒れることも考えられます。結果として、それらの機器が故障するといったトラブルの原因になるでしょう。
シーン別|おすすめの長さのLANケーブルをご紹介
では、具体的にどのシーンで、どのような長さのLANケーブルを使用すればいいのでしょうか。ここからは、シーン別のおすすめの長さについて紹介していきます。
隣接する機器に接続する場合
たとえば、モデムとルーターなどは隣に設置します。その場合は長さが必要ないため、0.15m~0.5mくらいがおすすめです。ケーブルがたるみませんし、かつ、引っ張られることもありません。配線の際は邪魔にならないでしょう。
机の上でパソコンを利用する場合
オフィスなどでは、机の下にルーターを設置して、机の上でパソコンを使用することが多いでしょう。これらを有線接続するのであれば、1~1.5mくらいの長さが適しています。
部屋(室内)で利用する場合
室内でLANケーブルを利用する際は、部屋の広さに応じて使い分けることをおすすめします。
4.5帖でパソコンと離れた位置にルーターを置いている場合は、5mくらいは必要でしょう。
6帖の場合は、7m程度が適しています。
8帖や10帖の部屋で接続する時は、10mくらいのケーブルを用意しましょう。
なお、広い部屋やオフィスなどでの配線では、10m以上のケーブルが適しています。
ここでご紹介したのは、あくまでも畳ベースの寸法です。洋間の場合は、部屋の寸法が上記のものとは異なる可能性があります。したがって、まずは部屋の寸法を確認してください。
LANケーブルの配線が長すぎた場合の対処法
長さに気をつけて購入しても、実際に配線してみたら長すぎた…というケースは少なくありません。かといって、捨ててしまうのはもったいないです。
そこでここからは、LANケーブルが長すぎた場合の対処法をお伝えします。
結束バンドなどでまとめる
長すぎたケーブルを調節したい場合は、結束バンドを使うのがおすすめ。結束バンドであれば楽に取り付けられますし、入手も簡単です。必要ない部分をまとめて束ねましょう。
ただし、強く締めすぎないように注意してください。結束バンドの跡が付くくらい強く締めると、ケーブルの内部を傷める可能性があります。回線速度の低下が考えられるため、ややゆるめに締めましょう。
配線隠しのアイテムを利用する
LANケーブルが長すぎて見栄えが悪くなったら、配線隠しのアイテムの利用をおすすめします。たとえば、配線を入れて隠すための「コードボックス」などが売られています。
専用のボックス以外にも、一般的な棚や空き箱を利用すれば、ゴチャゴチャした配線を隠せるでしょう。
もっと簡単に目立たなくさせたい場合は、壁と同じ色のマスキングテープの利用がおすすめ。ケーブルを壁に貼り付けて、さりげなく隠しましょう。
LANケーブルを長持ちさせる秘訣は「長さ」にあり
LANケーブルを長持ちさせるには、長さに気をつけて選ぶことが重要です。長すぎるケーブルを使っていると、デバイスやルーターに悪影響を与えます。見栄えが悪くなって、ストレスの原因にもなるでしょう。また、最悪の場合は火災にも繋がるのです。
これらのトラブルを回避するために、長さに注目してLANケーブルを選んでみてください。購入前に、部屋の寸法や接続する機器同士の距離を測ることをおすすめします。