LANケーブル の100MHz~2000MHzまである伝送帯域とは|LANケーブルと結束バンドのことなら|パンドウイット

LANケーブル の100MHz~2000MHzまである伝送帯域とは

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

LANケーブル

「LANケーブル」とは、ネットに接続するにあたって、欠かすことのできない部品です。

選んだLANケーブルの伝送帯域が適切でないと、思ったほどの速度が出なかったり、回線が不安定になってしまうことがあります。

今回は、LANケーブルの伝送帯域について紹介します。

伝送帯域とは?

 伝送帯域とは、データを転送するために使われる周波数の最高周波数と、最低周波数の差を示す値のことをいい、「帯域幅」や、「帯域」とも呼ばれます。

単位には「Hz(ヘルツ)」が使われており、1000Hz=1MGHz(メガヘルツ)と表し、「1秒あたりの波の数」を表す単位です。Hzの前にある数字が大きいほど伝送帯域が広い(幅が大きい)ことを意味します。

LANケーブルには、インターネットの通信速度を決める伝送帯域には上限があり、その性能によっていくつかのCat(カテゴリ)という規格があります。

Cat(カテゴリ)ごとの伝送帯域の違い

LANケーブルは通信速度で評価される場合が多いですが、伝送帯域も通信の質に影響する重要な値です。

通信速度や伝送帯域は、LANケーブルのカテゴリによってそれぞれ上限が異なり、カテゴリと通信速度や伝送帯域の上限は数字が大きいほどより早く、安定した通信速度になります。

ここからは、LANケーブルにはカテゴリや伝送帯域、使用用途に合わせたLANケーブルの選び方について紹介します。

 

Cat(カテゴリ)と伝送帯域

 LANケーブルにはさまざまな規格があり、通信速度や伝送帯域などの違いにより、カテゴリ分けされています。

前述した通り、数字が大きくなるほど通信速度が速く、伝送帯域が広くなりますので、もし、現在の通信速度が快適ではないと感じた場合には、LANケーブルのカテゴリを変えることで改善されるかも知れません。

それでは、CAT5(カテゴリ5)からCAT8(カテゴリ8)までの伝送帯域と最大通信速度を説明します。

・CAT5(カテゴリ5)

「伝送帯域」 100MHz

「最高通信速度」 100Mbps

 

・CAT5e(カテゴリ5e)

「伝送帯域」 100MHz

「最高通信速度」 1Gbps

 

・CAT6(カテゴリ6)

「伝送帯域 250MHz」

「最高通信速度)」 1Gbps

 

・CAT6A(カテゴリ6A)

「伝送帯域 500MHz」

「最高通信速度」10Gbps

 

・CAT7(カテゴリ7)

「伝送帯域 600MHz」

「最高通信速度」10Gbps

 

今使っているLANケーブルのCat(カテゴリ)の確認方法

 LANケーブルのカテゴリを確認するには、ケーブル自体に印字されている「カテゴリ名」を確認します。

ケーブルに「CAT.6」や、「CATEGORY 6」と印字されている場合は、Cat 6です。

しかし、中にはカテゴリが表示されていないLANケーブルもあり、その場合には、「ANSI/TIA/EIA-568-B.2-1」や、「ANSI/TIA-568-B.2-10」といった、ケーブルに表示されている配線規格名で確認します。

 

「ANSI/TIA/EIA-568-B.1」 Cat 5

 

「ANSI/TIA/EIA-568-B.2」 Cat 5e

 

「ANSI/TIA/EIA-568-B.2-1」 Cat 6

 

「ANSI/TIA-568-B.2-10」 Cat 6A

 

「ISO/IEC 11801」 Cat 7 Cat 7A

 

インターネットの使用用途に合わせたLANケーブルの選び方

 メールの送受信のみといった、最低限のネット接続だけで十分な場合はCat 5でも問題はありません。しかし、最大速度が100Mbpsであるため、最近ではあまり使用されなくなってきています。

動画サイトなどで動画をよく見る方には、Cat 5eがオススメです。LANケーブルも安価で最大通信速度1Gbpsがあり、標準的なLANケーブルといえます。

Cat 5eと同じく最大通信速度1GbpsのCat 6は、ノイズへの耐性が高くなっています。現在Cat 5eを使用している場合でも、環境によってノイズが生じることもありますので、買い替える際にはCat 6を検討しても良いかも知れません。

通信速度が10GbpsのCat 6Aは、Cat 5eやCat 6よりも通信速度が速く、液晶テレビで動画を見る場合やゲームする場合、長距離の通信にも対応出来ます。

超大量のデータをやり取りする際に使用されるCat 7やCat 8は、対応している機器をそろえる必要があることや、ケーブル自体が高価であることから、一般家庭で使用されることはほとんどありません。

大容量データの送受信に対応するためにLANケーブルの交換を

以前よりもインターネットを利用する機会が増え、映画や動画の鑑賞、ゲームもするようになった場合はLANケーブルの交換をおこない、ネット環境を向上させましょう。映像にラグが生じたり、回線が不安定になることの対策に繋がります。

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