結束バンドをしっかり固定!「マウントベース」とは?
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
多くの配線を一つにまとめるために活躍する結束バンド。そんな結束バンドと一緒に使用することで、結束バンドをしっかりと固定できるのが「マウントベース」です。
今回は、基本的な結束バンドの使い方とマウントベースとは何かに加えて、パンドウイットのマウントベースも併せてご紹介します。
基本的な結束バンドの使い方
まずは、基本的な結束バンドの使い方を知りましょう。
「結束バンド」とは、複数の配線を一つにまとめることのできるバンドのことで、「ケーブルタイ」と呼ばれることもあります。身近なものだと、電気の配線やケーブルを束ねたり、パイプや柱に配線を固定する際に使用されています。
端が「ヘッド」という一回り大きいサイズの四角い出っ張りになっており、もう一方の先端の小さな穴に通すことで配線を固定できる仕組みです。
結束バンドはかなりの強度があり、基本的に一度穴に通して固定してしまうと素手では引き抜けません。結束バンドを外したい場合には、ニッパーなどの鋭い工具でカットする必要があります。
結束バンドの主な種類
結束バンドは用途によって、素材が異なります。今回は、その中から最も一般的な素材である「ナイロン」と「ポリプロピレン」についてご紹介します。
ナイロン
ナイロンは、丈夫かつ柔軟な素材であり比較的安価であるため、一般的な結束バンドで最も採用されている素材です。
なお、ナイロンにも種類がありますが、結束バンドでは主にナイロン46とナイロン66が採用されています。
ポリプロピレン
ポリプロピレンはナイロンよりも強度が高く、耐熱性や耐薬性に優れていることから医療機器に用いられることが多い材質です。より強度の高い結束バンドが欲しい場合は、ポリプロピレン製のものを選びましょう。
マウントベースとは?
結束バンドをより強度を高めて使用したい場合には、マウントベースの利用がおすすめです。
「マウントベース」とは接着タイプの配線固定具のことで、結束バンドと一緒に使用すると配線束が大きくなってもしっかり固定できます。粘着テープ付きのものも多く、壁などに接着することも可能です。
何度も使えるタックタイ専用のマウントベースもあるため、一度使うと取り外しが難しい結束バンドに比べ使いやすいというメリットがあります。
マウントベースの固定方法は、粘着テープの他にねじ止め、リベット止め、押し込み型など、製品により異なります。使いやすいものや、使用用途に応じたものを選びましょう。
パンドウイットのマウントベース
パンドウイットでもマウントベースを取り扱っております。ここからはパンドウイットで取り扱っている、3種類のマウントベースをご紹介します。
4方向から挿入可能なマウントベース
結束バンドを4方向から挿入できるタイプのマウントベースです。
このマウントベースは粘着テープ付きのため、台紙から剥がすだけで簡単に取り付けられるという点が特徴的です。粘着テープの材質は、一般的な使用に適したゴム系と屋外や高温下での使用に適したアクリル系があるため、使用用途に適した粘着タイプを選べます。
また、同時にABM1M、ABMMタイプを除くM3ネジで固定が可能です。
なお、粘着テープを結束バンドに貼る際は、結束バンドの表面についている油や汚れは綺麗に拭き取ってから接着しましょう。水で50対50に薄めたイソプロピルアルコールで、表面を綺麗に拭き取る方法が効果的です。
耐久力に優れたマウントベース
耐久力を重視したい方におすすめなのが、「VHB粘着テープ付き固定具」です。
VHB粘着テープ付き固定具は、柔軟性のあるフォーム基材の両側に耐候性、耐熱性、耐溶剤性に優れたアクリル系粘着剤を付けており、より強靭な粘着テープが付いています。
耐熱性に優れており、-35°C~ 93°C まで対応できるため、工場や厨房などでも使用可能です。
タックタイ専用マウントベース
「タックタイ」とは、必要な長さにカットして使えるロールタイプの結束バンドです。簡単に取り外して再使用できるため、ケーブルの移設、増設、変更にも素早く対応できます。
「タックタイ専用マウントベース」は、情報通信ケーブルの固定と保護に最適です。ケーブルにフィットする台座形状となっており、束線をしっかりと固定できます。
まとめ
オフィスや工場では、配線が多く、絡まってしまう恐れがあります。そんな時に配線を一つにまとめて固定できる結束バンドが活躍するでしょう。
また、結束バンドは強度があるものの、経年劣化などによって外れてしまう可能性があります。工場などで使用中に万が一取れてしまうと、異物混入などのトラブルの原因にもなりかねません。
そんな時には、結束バンドと共にマウントベースで強度を上げましょう。マウントベースにも種類があるため、使用場所や使用目的に適した製品を選び、正しく使用してください。