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バイクのメンテナンスに使える結束バンドの種類と活用法について

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

バイクのメンテナンス

ケーブルをまとめたり、固定する際に便利な結束バンド。結束バンドはケーブルに使うものとして知られていますが、実はさまざまなシーンで活躍する優秀なアイテムで、バイクシーンにも活用できます。

今回は、結束バンドの種類やバイクシーンでの活用法などについてご紹介します。

結束バンドとは

結束バンドの活用方法をご紹介する前に、まずは結束バンドとは何かについて確認しましょう。

結束バンドとは、複数のケーブルを結束して整理する配線材料のことです。「結束バンド」以外にも、「ケーブルタイ」や「結束帯」、「配線バンド」などと呼ばれることがあります。

結束バンドには複数の種類があり、結束しやすい、強度が高いなどの特徴があるものや、素材とサイズなどラインナップも豊富です。そのため、結束バンドの使用用途に適したものを選ぶことで、結束バンドの特徴を最大限に活かせます。

結束バンドの種類

前述の通り、結束バンドには多種多様な種類があります。ここからは、結束バンドの種類の一部を簡単にご紹介します。

一般的な結束バンドで使用されている素材はナイロン樹脂です。ナイロン樹脂は丈夫な上に柔軟性が高く、傷つきにくいため、結束バンドに最適です。また、ナイロン樹脂と一言で言っても、ナイロン樹脂にも複数の種類があり、ナイロン66やナイロン46が使われることが多いです。

ナイロン以外によく使われている素材がポリプロピレンです。ポリプロピレンも強度が高いという特徴がありますが、ナイロンに比べてアルカリや酸にも強いことから、医療器具を結束する際に用いられることが多いです。

他にも、耐薬品性に優れたフッ素系樹脂や弾性と摩擦力で結束するシリコン、屋外の使用に適しているステンレス製のものもあります。

バイクのメンテナンスに使える結束バンド

オフィスや工場などで使用されるイメージの強い結束バンドですが、実はバイクのメンテナンスにも活用できます。バイクのメンテナンスに結束バンドを使う場合は、強度の高い「66ナイロン」がおすすめです。66ナイロンは耐候・耐熱に優れており、紫外線にも強い特徴があります。

バイクに結束バンドを使用する場合、屋外でも使える耐久性の高い素材を選ばなければなりません。そのため、耐候製や耐熱性に優れた66ナイロンは、バイクのメンテナンスに最適です。

結束バンドの活用法

バイクシーンで結束バンドを活用する場合、具体的にどのような用途があるのでしょうか。

ここからは、結束バンドの活用法をご紹介します。

 

ナットやリングパーツをまとめる

一つ目の活用法は、ナットやリングパーツをまとめる方法です。ナットやリングパーツはバラバラになりやすく、バイクの部品の中でも特に紛失しやすい部品です。そこで、結束バンドを使うことでナットやリングパーツを、バラバラにならないようにまとめられます。

結束バンドはまとめるだけではなく、端子部分のナット板の持ち上げにも活用できます。

 

長さの余ったステンレスバンドの固定

強度や耐久性の高い結束バンドを使用したい場合には、ステンレスバンドの使用もおすすめです。しかし、ステンレスバンドは丈夫な分、切り口が尖ってしまうというデメリットもあります。余ったステンレスバンドは、切らずに結束バンドで固定することで安全に使用できます。

 

フロントフォークの沈み幅を知る

結束バンドは、フロントフォークの沈み幅を測るためにも活用できます。

フロントフォークとは、バイクの前輪を支えるサスペンションのことです。レーサーマシンなどでは定番の活用法ですが、バイクにも活用できます。なお、最大沈み込み量から4分の1が公道の基準です。

 

カウルを止める

カウルを止める場合も結束バンドを利用できます。具体的には、カウルを止める際のネジの代わりとして活用できるほか、穴をあけて縫うように止める方法もあります。

 

紛失したボルトの代わり

ボルトは非常に小さな部品のため、注意していても紛失してしまうことがあります。紛失したナンバーのボルトやホーンのボルト、ビスの代わりとして結束バンドを活用することも可能です。ただし、熱くなるマフラーの取り付け部分には使えないためご注意ください。

 

クラッチレバーが折れた時の応急処置

クラッチレバーが折れた際に、応急処置として結束バンドを使うこともできます。具体的には、レバーの残った部分にスパナやレンチを縛って延長する形で使います。また、バイスプライヤーで締めた後の補助としても利用可能です。

 

複数のホースをまとめる

複数のホース類をまとめる場合は、結束バンドにゴムチューブを通しましょう。他にも、ブレーキホースのフローティング固定としても活用できます。

結束バンドの切り方

結束バンドは必要な部分を結束したら、余った部分を切ります。しかし、結束バンドは丈夫で硬いため、切り方を誤ると切り口が尖って怪我をする危険があります。そのため、結束バンドの正しい切り方を覚えましょう。

ストラップを残して切っても性能が上がる訳ではないため、結束バンドを切る際はヘッドのギリギリまで切りましょう。切り口は尖らないように、まっすぐ切ることを意識することも大切です。また、結束バンドはハサミで切ることもできますが、力が必要なため専用のニッパーで切ることをおすすめします。ニッパーが無い場合は、代用として爪切りでも構いません。

まとめ

結束バンドはバイクにも活用でき、結束するだけではなく部品の代用やフロントフォークの沈み幅を測ったりなど、さまざまな用途に使えます。結束バンドの正しい切り方を知り、万能な結束バンドを有効に活用しましょう。

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