結束バンドとは?パンドウイットコーポレーションの結束バンド一覧
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
結束バンドは、何本ものケーブルを束ねたり資材を固定したり、DIYにも活用できる便利なアイテムです。結束バンドのブランドは多数あり、ケーブルタイなどのさまざまな名称があります。
そこで今回は、パンドウイットコーポレーションで販売されている結束バンドを紹介します。
目次
結束バンドとは
結束バンドは通信線や電線、LANケーブルなどをまとめて束ねる際に使用されるバンドのことで、使用する場所や結束したい物によって耐候性や耐熱性、耐薬品性が求められます。
そのため、素材の特徴をいかしたナイロン製やふっ素ポリマー製、ポリプロピレン製などさまざまな結束バンドが販売されています。
結束バンドの使い方
シンプルな形状の結束バンドですが、各部位には名称があります。
結束バンドの片方の端には、四角いロック用の部本が付いており、その四角い部位はヘッドといいます。反対側の端には少し細くなっているテール部があり、裏面がギザギザしている部位の名称はバンドやストラップです。ギザギザしている部分は、セレーションと呼びます。
結束バンドの使い方は、テール部分をヘッドに挿し込むだけです。ヘッドには小さな爪が付いており、バンド(ストラップ)の裏側にあるセレーションに引っかかって締まります。
爪は一方向にしか動かないため、時間とともに緩みません。
セレーションはバンド(ストラップ)の裏側にしかなく、ヘッドに差し込む方向を間違えると爪が引っかからないため、外れてしまった際には、指し込む方角を逆にして締めましょう。
結束バンドの素材別製品一覧
ここからは、パンドウイットコーポレーションの結束バンドを、素材別に一覧形式で紹介します。
ナイロン6.6タイプ
ナイロン6.6タイプには、以下のような種類があります。
・Pan-Ty™ ナイロン結束バンド〔PLTシリーズ〕
耐候性ナイロン6.6や耐熱性ナイロン6.6が使用されており、ケーブルやホースなど幅広く使われている結束バンドです。
ワイヤー選別のため、16種類ものカラーバリエーションがあります。
・Pan-Ty™ ナイロンラッシングタイ
ケーブルトレイの導管や電線などの固定に適しています。
・Pan-Ty™PLT4Hフレキシブルタイプ結束バンド
耐候性や耐熱性があり、ストラップ部が柔軟でヘッド部への差し込みが簡単です。
・Pan-Ty™ エクストラヘビー幅フレキシブルタイプ結束バンド
耐衝撃耐熱耐候性ナイロン6.6が使用されており、独特のヘッドデザインのため結束物との密着性を高めます。
・Pan-Ty™ 耐熱耐候性ナイロン6.6結束バンド
耐紫外線性と耐熱性に優れているため、屋外での使用に適しています。
・Pan-Ty™ 難燃性ナイロン6.6結束バンド
難燃性ナイロン6.6が使用されており、カラーバリエーションは黒と白があります。
ポリエーテルエーテルケトンタイプ
・Pan-Ty™PEEK結束バンド
ポリエーテルエーテルケトンと呼ばれる樹脂で作られています。260℃までの高温な場所や薬品を使用する環境であっても、優れたループ引張強度を発揮できます。ハロゲンフリーで難燃性を持ち、耐薬品性、耐放射線性があります。
ふっ素ポリマータイプ
・Pan-Ty™ テフゼル*結束バンド
耐候性や耐紫外線性、耐薬品性に優れており、170℃までの使用が可能です。そのため、高温になる場所での使用に適しています。
ポリプロピレンタイプ
・Pan-Ty™ ポリプロピレン結束バンド
ポリプロピレンは、耐薬品性に優れていますが、緑色のポリプロピレン結束バンドには耐候性はありません。なお、ブラックのポリプロピレン結束バンドには耐候性があります。
・Pan-Ty™ 金属検知対応結束バンド
ポリプロピレンの他、抗菌・防カビ ナイロン6.6が使用されています。金属を混ぜた材質で作られているため、金属センサーで検知可能です。
耐候性ナイロン12タイプ
・Pan-Ty™ 耐候性ナイロン12結束バンド
耐候性ナイロン12が使用されており、国土交通省新技術情報システム(NETIS)の登録製品です。耐塩化亜鉛性能や耐塩化カルシウム性能、耐湿性に優れています。そのため、低温や凍結防止剤を使用する地域での屋外使用に適しています。
耐候性ポリアセタールタイプ
・Dura-Ty™ スーパーリールバンド
柔軟性に優れており、結束物に馴染んで横ずれを防ぎます。耐候性と耐久性に優れているため、屋外での工事に適しています。
まとめ
結束バンドには、さまざまな素材で作られたものがあります。耐候性や耐熱性、耐薬品性などを持っている結束バンドは、屋内だけではなく屋外での使用も可能です。使いたい場所や環境、結束物などから、使用する結束バンドを選びましょう。