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結束バンドの種類について|部位の名称や特徴を解説

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

結束バンドの種類について

結束バンドとは、ケーブル類や家電のコードをまとめたり固定したりできる便利なアイテムです。また、DIYやガーデニングにも活用できる優れものでありながら、シンプルな作りであるため、誰にでも簡単に使うことができます。そこで今回は、結束バンドの部位の名称や使い方、結束バンドの種類についても紹介します。

 

結束バンドの名称と使い方

結束バンドは、ヘッド、バンド(ストラップ)、テール(シェブロン)の3つの部位からなっています。

バンドの裏面にはギザギザとしたセレーションがあり、バンドの片方の端には四角い形状のヘッドがあります。

ヘッドの内部には一方向にしか動かない爪があり、バンドのセレーションが爪に引っかかり、結束バンドがロックされる仕組みです。

ヘッドの反対側にある端はテールがあり、バンドよりも細めで裏面にはセレーションがありません。テールをヘッドに差し込みやすくするためです。ヘッドにテールを通すように差し込み、指し込んだ逆側から出てきたテール部を引っ張ることでバンドが締まり、結束物をまとめたり固定できたりします。

バンドのセレーションは裏面にしかないため、テールを引いてもロックされないときは、ヘッドに差し込むバンドの向きが反対になっている可能性があります。

 

結束バンドの種類と特徴

結束バンドには素材や耐性、サイズなどさまざまな種類があり、用途に合わせて使えるアイテムです。

また、使い切りタイプと繰り返し使用できるタイプがあり、それぞれに特徴があります。ここからは、使い切りタイプと繰り返し使用可能なタイプ、マジックテープタイプの3つについて紹介します。

使い切りタイプの特徴

一般的なタイプの使い切りタイプは、1度結束すると外せないことが特徴です。外す際にはニッパーやハサミを使って切りますが、その際に結束物を傷付けないようにしましょう。

また、ヘッド内部の爪部分に、針やマイナスドライバーを指し込み、爪のロックを解除することで外せます。ただし、1度外した結束バンドは結束力が低下するため、しっかりと固定したい箇所への再利用は適しません。

使い切りタイプの結束バンドは種類が豊富であり、ループ引張強度は、36(3.7㎏)から534(54.5㎏)と幅が広くなっています。ループ引張強度とは、ループ状にした結束バンドの内側から外側に向かって力を加え、断絶する数値です。

繰り返し可能なタイプの特徴

繰り返し可能なタイプは仮止めタイプとも呼ばれ、名前の通り何度も繰り返し使える結束バンドです。

ヘッド部分にレバーやボタンが付いており、押すことで簡単に爪のロックが外せます。繰り返し使え、ロックの解除も簡単にできることから、家電の電源コードをまとめたり、イヤフォンが絡まないようにまとめたりと気軽に使えることが特徴です。

繰り返し可能なタイプのループ引張強度は、222(22.7㎏)から 356(36.3㎏)です。

マジックテープタイプの特徴

マジックテープタイプは、何度でも繰り返し使用できる結束バンドです。ヘッドにテールを差し込んで爪をひっかけてロックをして結束するタイプとは異なり、マジックタイプであるため片手でも簡単に取り外しができます。

また、好きな長さに切ることも可能です。マジックテープタイプのループ引張強度は、178(18.2㎏)です。

 

結束バンドの素材

結束バンドの素材には、さまざまな特徴を持つ素材が用いられています。ここからは、結束バンドに使われる素材「ナイロン」「ポリプロピレン」「ふっ素ポリマー」の3つについて詳しく紹介します。

①ナイロン製の特徴

多くの結束バンドはナイロン製です。

ナイロンは安価でありながら耐久性に優れているため丈夫で、柔軟性があるため結束物を傷付けません。

ナイロン製の結束バンドには、ナイロン6.6や耐候性ナイロン6.6、耐候性ナイロン12などの種類があるため、用途に合わせた結束バンドを選びましょう。

ナイロン製の結束バンドには、主に白色と黒色があります。黒色はカーボンブラックが配合されており、耐候性に優れているため、屋外での使用に適しています。

②ポリプロピレン製の特徴

ポリプロピレンは、ナイロンと同様によく使われる素材です。ナイロンよりも高い耐熱性に優れ、酸やアルカリなどの薬品に強い点が特徴になっています。

そのため、ナイロン製の結束バンドの使用が難しい高温の場所や、医療現場などで活躍します。ポリプロピレンには、耐候性に優れた耐候性ポリプロピレンがあります。

③ふっ素ポリマー製の特徴

ふっ素ポリマー製の結束バンドは、ナイロン製やポリプロピレン製よりも過酷な状況下での使用に適した高性能な結束バンドです。170度前後まで対応可能な耐熱性と、-80度まで対応できる耐寒性を併せ持っているため、酸段差の激しい地域はもちろん、寒冷地での使用や高温になる箇所での使用にも適しています。また、耐候性や対放射能性、耐薬品性を備えています。

 

まとめ

結束バンドには、耐候性や耐熱性、耐薬品性など、さまざまな性質を持った素材が用いられています。また、使い切りタイプや繰り返し可能なタイプもあるため、用途に応じた選択肢が可能です。用途や環境に適した結束バンドを使用すると、劣化スピードが緩くなり、長持ちさせられます。

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