結束バンド切断時の注意点
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
結束バンドは余ったストラップ部分をカットするのが⼀般的です。ストラップの切断⾯はケガの原因になり得るため、作業に注意する必要があります。こちらでは、結束バンド切断の際に注意していただきたいポイントを2 点ご紹介します。
ストラップを残さず切断する
結束バンドは⼤きな結束径に対応するため、⻑さに余裕をもたせて設計してあります。そのため、通常の結束ではストラップが余るのが⼀般的です。バンドを取り外して再結束する予定がある場合は余ったストラップを残しておいても問題ありませんが、通常は邪魔になるため切断します。
メンテナンス時になど結束バンドに触れた際のケガの多くは、このストラップの切断部によって⽣じます。結束バンドが少しずつゆるんできたケースを想定して少しストラップを残して切断する⽅が多いようですが、突き出た鋭利なストラップの切り⼝はケガのもとです。また、この切り⼝が隣接するケーブルを傷つけてしまう場合もあります。
実際には、ストラップのゆるみによりバンドが外れることはほとんどありません。バンドが外れる原因の多くは、ツメ部の破損です。そのため、ストラップを残さず切断したとしても悪影響はありません。ケガやケーブルへのダメージを防ぐためにも、ストラップは残さずカットしてしまいましょう。
正しい⼯具を使⽤する
結束バンドの切断⾯は、使⽤する⼯具によっては鋭利で危険な状態になります。
家庭⽤のはさみは⼯具として好ましくありません。切断⾯が鋭⾓的になってしまいます。そもそも硬い素材の切断が想定されていないため、作業が⾮効率です。
ニッパーはプラスチックなど硬い素材の切断にも適していますが、モデルによっては⻭が⼭なりになっているため、やはり切断⾯が鋭利に仕上がります。ニッパーを使⽤する場合は、⻭⾯が平らになっているタイプが良いでしょう。
最適なのは、結束バンド専⽤の切断⼯具です。結束バンドの切断を想定して設計されているため、切断⾯が安全に仕上がります。さらに、さほど⼒を⼊れなくても切断できるため、作業がスムーズです。
バンドの締め付けから切断まで結束⼯程を1台で完結できる⼯具も存在します。⼤量の結束を⾏う場合はこうした⼯具を使⽤するのがおすすめです。
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ストラップの切断⽅法、使⽤する⼯具によっては、結束バンドによるケガが多発します。また、ほかのケーブルにもダメージを与えるため、鋭利に突き出た切断⾯は好ましくありません。最適な⼯具を導⼊し、切断⾯を安全に整えましょう。