結束バンドの頑丈さを示す「ループ引張強度」と「単純引張強度」|LANケーブルと結束バンドのことなら|パンドウイット

結束バンドの頑丈さを示す「ループ引張強度」と「単純引張強度」

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

結束バンドは外見のイメージ以上に頑丈です。ただし、当然ながら過度のストレスを加えると破断してしまいます。バンドの締め付けは製品ごとに破断強度の範囲で行うのが基本です。こちらでは、結束バンドの頑丈さを表す基準である「ループ引張強度」と「単純引張強度」についてお話します。

ループ引張強度とは?

ループ引張強度は結束バンドの強度を測る基準のひとつです。その名のとおり、バンドが結束され、ループができている状態での引張強度を示します。試験にはループに内側から引張力を加えるマンドレルがアタッチメントとして装着された測定器具を用いるのが一般的です。試験では上下に分割されたマンドレルに外側へ引っ張る力を加えていき、破断した際の強度を計測します。この際、結束バンドのストラップやロック爪には均等に負荷がかかります。

結束バンドを使用する際、ループ引張試験の破断強度を近い強度や破断強度を超える力で締め付けてしまうと、バンドの伸びや破断が起きるかもしれません。結束を長持ちさせたい場合は、ループ引張強度を把握しておくことが大切です。

単純引張強度

単純引張強度は、ループ引張強度と同様に結束バンドのスペックを示す基準として用いられる要素です。ループ引張強度がループを形成した状態で計測されるのに対し、単純引張強度は結束しない状態でバンドの両端を引っ張って測定します。

単純引張強度試験の際、ストレスは結束バンド上のある一点に集中し、バンドを破断させます。このため、単純引張強度はループ引張強度に対して弱くなるケースが一般
的です。

結束バンドで重視されるのは

結束バンドの締め付け工具には、締め付け強度を調節できるものも少なくありません。この締め付け強度は、単純引張強度をもとに設定すべきだと考えられています。工具を用いた締め付けの際には、結束バンドに単純引張強度試験と同様のストレスがかかるためです。反対にループ引張強度を締め付け強度として設定すると、締め付けの段階で結束バンドにダメージが生じてしまいます。強く締め付ければ結束が強固になるとは限らないため注意が必要です。

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ループ引張強度は結束バンドの性能を把握する基準です。一方で、工具を使用して実際に締め付けを行う際は、単純引張強度を参考にするとよいでしょう。とりわけ結束の長期的な持続を期待する場合は、結束バンドにダメージが生じない保守的な強度で締め付けを行うことが大切です。

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