メガソーラーに使用する結束バンド選びは慎重に
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
クリーンなエネルギーへの需要から設置が増えてきているメガソーラー。一方で、設備を構成する要素の一つひとつに厳しい屋外環境で長持ちするための耐性が求められます。こちらでは、メガソーラーで使用する結束バンドに必要な性能についてお話します。
メガソーラーとは?
1メガワット(1000キロワット)単位の発電が可能な大規模な太陽光発電設備を、「メガソーラー」と呼びます。一般家庭の屋根に設置されるような太陽光発電設備は2キロから4キロ程度の発電が可能です。メガソーラーは、そうした設備の250倍から500倍の発電機能を有していることになります。
必要な面積も非常に大規模です。1メガワットの太陽光発電施設には、約2ヘクタールの土地が必要だと考えられています。近年では、遊休地や休耕地などの再利用として、企業がメガソーラーを設置する例が増えてきています。
国内で相次いだ大型災害から、クリーンなエネルギーとして注目されている太陽光発電。一方で、設備内で使用するケーブルが多いことから、使用する結束バンドも大量です。再結束の手間を最小限にできる、屋外での耐久性が高い結束バンドが求められます。
風雨・塩害など……結束バンドに及ぶダメージ
メガソーラーで使用される結束バンドには、単にケーブルを結束できる頑丈さだけではなく、屋外における耐性も求められます。具体的には、以下のような要素への耐性<が必要です
風雨
屋外環境で使用される以上、雨や風には日常的にさらされることになります。雨による水濡れ、風による乾燥への耐性は必要です。
紫外線
日焼けの原因として知られる紫外線は、有機物だけではなく無機物にも悪影響を与えます。耐性を有していない結束バンドが紫外線によるダメージを受け、破断に至るケースは少なくありません。
塩害
海辺の外壁に深刻なダメージを与えることで知られる塩害は、結束バンドにとっても警戒すべき要素です。また、雪国で使用される融雪剤や凍結防止剤も、結束バンドに塩害を引き起こすことがあります。
太陽光発電に最適なナイロン12製バンド
パンドウイットはメガソーラーをはじめとする太陽光発電設備での使用に最適な「ナイロン12」製の結束バンドを提供しています。紫外線への耐性はもちろんのこと、沿岸地域や寒冷地など風雨の厳しい地域での使用でも十分な耐久性を発揮します。塩害への耐性も有しており、地域を問わず使用可能です。
実際の屋外環境を想定して実施された試験では、耐用年数約33年を実証しました。サイズ展開も豊富なため、幅広い環境でお使いいただけます。
またソーラークリップも活用できますので、こちらと比較して使用しやいほうをご利用ください。
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メガソーラーで使用する部材には、屋内環境で長期的に耐えられる性能が求められます。結束バンドも例外ではありません。再結束は大きな手間となるため、最初の結束段階から屋内環境に強い結束バンドを選んでみてください。