一般家庭で配線ダクトを使用するメリット
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
配線ダクトは通常、配電盤や分電盤の中で使用される配線材料です。専門的なパーツとして認識されていますが、一般家庭でも活用できるかもしれません。こちらでは、配線ダクトを一般家庭で使用するメリットと活用例をご紹介します。とりわけケーブルの多さに頭を悩ませている方は参考にしていただけるはずです。
複雑な配線もすっきり!
配線ダクトを用いれば、複雑な配線を整理できます。複数のケーブルがまとまりなく接続されている状況は好ましくありません。ケーブルが露出していると、足に引っ掛けるなどして傷つけてしまうリスクもあります。
ケーブルの保護自体はモールでも可能ですが、配線ダクトが側面に設けられたスリットにより任意の場所でのケーブル引き出し・引き込みが可能です。そのため、モールよりも複雑な配線に対応できるでしょう。PC、モニター、スピーカーな多くの機器を導入している家庭では配線ダクトが役立つはずです。
ホコリがケーブルに付着しない
ケーブルに付着したホコリは、掃除の際に見落とされがちです。複雑な配線になるほど、ふき取り掃除が困難になってしまいます。ホコリは火災の原因にもなるため、注意が必要です。
家庭のホコリはカーペットの近くに飛散しています。そのため、カーペットから距離をあけ上方に設置した配線ダクトにケーブルをまとめておけば、ホコリが付着しづらくなるでしょう。机の真下に設置しておけば、上から降ってくるホコリからもケーブルを守れます。
子供やペットからケーブルを守れる
一般家庭で頻発するのが、子供やペットがケーブルを壊してしまうケースです。子供やペットは、ケーブル類に興味を示す傾向があります。爪や歯で傷つけてしまうトラブルは珍しくありません。過去には、そうしたケーブルへのダメージが火災に発展した例もあるため、警戒が必要です。
ケーブルのダメージだけではなくペットや子供たちに危険が及ぶ可能性があるため、配線ダクトでケーブルを保護しましょう。ケーブルが露出している部分を最小限にとどめるのがポイントです。また、子供やペットが興味を示さないように、配線ダクト自体を見えづらい場所に設置しましょう。
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配線ダクトは主に電気工事で使用される材料ですが、特徴や機構を理解すれば一般家庭でも活用できる余地は十分にあります。アイデア次第では、モールやケーブルボックスよりも役立つかもしれません。積極的に配線ダクトを活用してください。