輪ゴムの代替品として結束バンドを
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
家庭用に代表的な結束道具である輪ゴム。しかし、強力な結束が求められる場面では、結束バンドのほうが適しているかもしれません。こちらでは、輪ゴムの欠点とそれを補完する結束バンドの魅力についてお話します。
輪ゴムは手軽だが、デメリットもある
ものを結束する手段として代表的な輪ゴム。どこでも手に入る点や、手軽さが魅力です。一方で、結束手段として欠点がないわけではありません。結束を強固にするためにはループを何重にもする必要がありますが、ループの回数に応じてゴムが伸びていきます。伸びよって結束が弱くなるので、結束の強さを維持できません。つまり、長期的な結束に輪ゴムは向かないということになります。
さらに、耐久性も問題です。輪ゴムを結束に使用した場合、輪ゴムには常に負担がかかります。紫外線や温度への耐性も基本的にないため、早ければ数日程度で切れてしまうこともあるようです。また、結束対象に輪ゴムがくっついてしまうこともあります。これは、ゴムに「加水分解」という水に溶ける性質があるためです。空気中に含まれている湿度でもこの現象は起こり得ます。
輪ゴムの代わりに結束バンドはいかが?
上述したような輪ゴムの欠点を解消するのが結束バンドです。結束バンドは、原則として長期間の結束に耐えうるように作られています。輪ゴムにあるような伸びは生じません。基本的にどの製品も、数年単位の寿命が予測されています。環境に応じた耐性がある結束バンドを使用すれば、激しい劣化はありません。輪ゴムのように結束対象とくっついてしまうこともないでしょう。
さらに、結束バンドは輪ゴムのようにループを何回もする必要はありません。ストラップを引っ張るだけで結束が強くなるのです。力のない方でも簡単に結束でき、輪ゴムのように結束中に切れてしまう心配もないでしょう。
ケガをしないようストラップの処理はしっかりと
家庭で結束バンドを輪ゴム代わりに使用する場合、気を付けていただきたいのがストラップの切断面です。余分なストラップは邪魔なため切断しますが、鋭利な切断面が突出しているとケガの原因になることもあります。お子様がいる家庭では、特に危険です。結束バンドを使用する場合はストラップの処理をしっかりと行いましょう。ストラップを残さず切り、さらにヤスリなどで切断面を滑らかにしておくことがおすすめで
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輪ゴムは便利な道具ですが、使用する場面によっては結束バンドのほうが適している場合があるかもしれません。また、何度も輪ゴムで結びなおすのは手間に感じる、ゴムが切れやすくて困っている、などのお悩みがある方は結束バンドの使用がおすすめです。