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結束バンドを「ハイカット」にしていませんか?

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

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結束バンドのストラップ切断方法は、結束バンドの性能や安全性に大きく影響を与えます。基本的にストラップを残さず切断する方法が推奨されていますが、特に理由もなくストラップを残してしまう方も少なくないようです。こちらでは、ストラップを残して切る「ハイカット」のリスクについてお話します。

結束バンドの「ハイカット」とは?

結束バンドは、結束後に余ったストラップを切断するのが一般的です。この際、ストラップを数ミリ残して切断することを「ハイカット」と呼びます。結束バンドのロックはストラップの溝とロック部の爪がかみ合うことによってかかります。爪と溝のロックがずれ、結束がほどけてしまうことを警戒してハイカットにされる方が多いようです。

ただし、実際の破断の多くはロック爪の破損によって起こります。そのため、ハイカットにしても結束バンド自体の性能にはまったく影響はないのです。

ハイカットのリスク

結束の際は多くの方がハイカットにしています。しかし、上述したとおり、ハイカットには特にメリットがありません。それだけではなく、ハイカットはいくつかのリスクを孕んでいるのです。最たるリスクは鋭利な切断面の突出です。とがった切断面の突出により結束の作業者やメンテナンスの担当者がケガをしてしまう可能性があります。また、切断面によって周辺機器が傷ついてしまうことも考えられます。

このことから、ハイカットは基本的に推奨されていません。処理していない状態の切断面は鋭利だということを覚えておきましょう。

結束バンドはフラッシュカットで

ハイカットに対してストラップを残さず切断することをフラッシュカットと呼びます。フラッシュカットにすると結束が崩壊すると考える方が多いようですが、基本的にそういったリスクはありません。

多くの結束バンドは、ロック爪の先端とヘッドの面に数ミリの余白があります。ストラップのカット位置によってロック爪の嵌合位置が変わることはないのです。また、引張強度についてもストラップのカット位置による影響はほとんどないことがわかっています。外観上は心配になるかもしれませんが、結束バンドを締め付けたあとはストラップを残さずにカットしてください。

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ハイカットは、結束バンドの使用経験が浅い方にありがちなミスと言えます。特にメリットがないばかりか安全上にリスクがあります。特別な理由がない限りは、ハイカットではなくフラッシュカットで切断するようにしましょう。

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