自宅の漏電対策で今すぐ行うべき3つのこと
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
漏電を防ぐには、電気コードを事前に結束バンドでまとめておく、コンセントとプラグの間にホコリがたまらないようにするなど事前の対策が必要です。またアースを使用することで万が一漏電した場合も感電の危険を防げます。
本記事では、自宅の漏電対策で今すぐ行うべき3つのことを紹介します。
自宅の漏電対策3選
漏電(ろうでん)とは、回路以外の場所に電気が漏れ流れ出てしまう危険な状態を指します。漏電が起こってしまうと感電や火災の原因となるので十分な注意が必要です。
- 結束バンドでコードをまとめる
漏電を防ぐための対策1つ目は、からまりやすい電気コードを結束バンドなどでまとめることです。電気コードなどがからまり、コンセントとプラグの間にホコリが溜まると、湿気などが原因で漏電や発火が起こる「トラッキング現象」が起こりやすいです。電気コードをすっきりまとめておけば、掃除もしやすくホコリもたまらないので、トラッキング現象による漏電が防げます。テレビやパソコンの裏側などコードがからまりやすい場所を確認し、コードだけでなくプラグやコンセント類も結束バンドを使って整理をしておくと危険な漏電が防げます。
- アースを使用し漏電を防ぐ
自宅で漏電を防ぐには、アース線を使用することも重要です。アース線は冷蔵庫や電子レンジ、電気冷暖房機、電気洗濯機、温水洗浄便座など、水回りや湿気の多い場所で使用する電化製品には必ず付いているものです。アース線があれば、万が一漏電をしても電気抵抗の少ない地面に電気が流れるので、人への感電が防げます。
- たこ足配線をしない
電化製品を扱うときには、たこ足配線にならないよう注意してください。たこ足配線になると、定格の要領を超えてしまい、コンセントの発熱で発火し火災が起こりやすいです。コンセントをまとめるだけでなく、配線についてもコンセントの容量を超えないことが重要です。ケーブルタップについても、使用する家電の電流値を確認し容量を超えないようにしましょう。
漏電が発生する3つの原因
漏電が発生する原因は主に3つです。
*1. 使用する家電製品や絶縁体が劣化した
*2. 電線に大きな負荷がかかった
*3. 水のある場所で電化製品を使用した(電化製品に水がかかった)
現在の電気製品は安全性が高いため、通常の使用で漏電は起こりません。しかし古い電化製品を使い続けている場合や、水気の多い場所で電化製品を使用した場合、アースを使用せず電化製品を使った場合などには漏電が起こりやすいので危険です。
このほか、たこ足配線で電線に多大な負荷をかけた場合にも、漏電が起こりやすくなるので注意しましょう。
自宅の漏電場所を見つけるには
漏電の箇所を特定するには、まず漏電ブレーカーの電源を落としたまま、安全ブレーカーのスイッチをOFFにしてください。
次に安全ブレーカーをひとつずつONにし、漏電ブレーカーの電源が落ちるかどうか確認をします。電源を入れても安全ブレーカーに対応するスイッチがあれば、その部分は「漏電している」ことが分かります。
漏電箇所が特定できたら、感電しないようゴム手袋をはめて、漏電している電化製品のコンセントを抜きましょう。
ただし、電化製品のコンセントを抜いても安全ブレーカーが落ちる場合は、家屋の電気配線に問題があり漏電が起きている可能性があります。家屋の電気配線が漏電している場合には、電気工事業者に依頼し電気配線を修理してもらいましょう。
電気配線の修理には電気工事士の資格が必要なため、無資格の者が施工をすることは法律違反にあたります。[注1]
[注1]電子政府の総合窓口 e-Gov:電気工事士法
(https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=335AC0000000139)
***
漏電を防ぐには、事前の対策が重要です。結束バンドでコードをまとめる、アースを使用する、たこ足配線をしない、といった対策を講じることで危険な漏電が防げます。
漏電箇所を特定したら、感電しないようゴム手袋をはめて電化製品のコンセントを抜き、漏電対策を施してください。