結束バンドを耐久性重視で選ぶ方法
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
結束バンドは家でもオフィスでも大活躍するとても便利なアイテムの1つです。結束バンドが何かの拍子で切れてしまうことはあまり考えないかもしれませんが、実は結束バンドにも耐久性の高いものとそうでないものとがあります。さらに、使用されている状況によっては耐久性が低下することもあります。
ここでは、耐久性を重視する場合の結束バンドの選び方や、結束バンドの耐久性についてみていきましょう。
耐久性のある結束バンドの選び方
結束バンドはそもそも耐久性に優れたアイテムですが、なかでもさらに耐久性に優れたものがあります。たとえば、同じナイロン製の結束バンドでも、一般的に使われるナイロン66よりもナイロン46のほうが耐久性に優れています。
また、屋外で使用する場合には白よりも耐候性の黒の結束バンドのほうが劣化しにくいです。酸やアルカリといった薬品を使う場所では、ナイロンよりもポリプロピレンのほうが安心して使えます。
多少値段が高くても耐久性のある結束バンドが欲しいという方は、耐候性に優れたフッ素樹脂や耐熱性の高いステンレスの結束バンドを選ぶと良いかもしれません。
ナイロン66であれば屋外使用時は1〜2年程度
そもそも結束バンドはどの程度の耐久性があるものなのでしょうか。
もっともよく見かけるナイロン66の結束バンドの場合、屋外使用時の耐久性の目安は1~2年程度です。マイナス60度の酷寒から85度の熱い環境下まで耐えられる非常に優秀な結束バンドですが、耐候性ナイロンであっても7年ほど経つと切れてくることがあるため、新しいものに交換したほうがよいでしょう。
実は、破断リスクと取替作業を抑える奥の手があります。「パンドウイットの耐候性ナイロン12製結束バンド」は実に33年という長寿命です。
結束バンドが劣化する原因
特に、屋外で使用される結束バンドが劣化する原因は大きく分けて6つあります。まず、結束の直径が小さいと結束バンド自体に負荷がかかって劣化が早まります。さらに、荷重がかかる、振動が加わるといった環境では結束バンドの寿命が縮んでしまうでしょう。また、化学薬品に触れたり、日光にさらされたり、湿度が低すぎたりする場合も結束バンドが劣化します。
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屋内で短期間だけ、破断しても事故がないという前提なら、安価な結束バンドでも事足りるかもしれません。しかし、屋外環境で使いたい、長期間使用したいという場合には、用途面から耐久性を考慮して結束バンドを選定する必要があります。ナイロンだけでなく、ポリプロピレンやステンレスなどの材質と耐久性を確認してから、どの結束バンドを使用するかを決めましょう。