工場での異物混入対策にすぐれた結束バンドの紹介
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
どれだけ対策を充実させても、食品工場などにおける異物混入を100%予防することはできません。しかし、工場内の配管やケーブルの固定に使っている結束バンドの混入に関しては、金属検知機の設置や異物混入対策用の金属検知対応結束バンドの使用などで、出荷前に混入を突き止めることができます。
ここでは、工場、とくに食品工場における異物混入対策用の金属検知対応結束バンドをご紹介します。
異物混入対策には金属検知機の導入がおすすめ
工場内で生産している製品への異物混入対策として、もっとも検出できる異物の幅が広く実用的なのが、金属検知機の導入です。ライン上に金属検知機を設置しておけば、商品を出荷する前に金属を使った何らかの異物を検出することができます。
仮にミキサーなどで粉砕された異物が混入していたとしても、異物の一部を発見できれば、同一ライン上の製品を廃棄することが可能です。金属検知機を導入すれば、金属を使ったボールペンや固定具、結束バンド、ネジなどを使うだけで大半の異物混入に対策ができるでしょう。
目立つ色で識別するのもひとつの手
工場内での異物混入を防ぐ方法として、定番のやり方のひとつが「備品に目立つ色のアイテムを使う」ことです。たとえば、職員が身につけるビニール手袋やゴム手袋は、万が一破れたり落としたりしてもすぐに気づける色、青や紫色などが選ばれます。作業場所によって手袋の色を変えておけば、どの時点で異物混入したのかを調査する際にも便利です。
手袋以外にも、ブラシ・クリーナー・ラップ・絆創膏・ビニール袋などにも、透明ではない色付きの商品は複数存在します。工場に合わせ、食肉の加工工場なら目立ちやすい青色のアイテムを使うなどして、混入した異物をいち早く発見できるように対策しておきましょう。
金属検知対応結束バンドで異物混入対策をとる
金属検知機を使った異物混入対策をする場合、ぜひそろえたいのが金属検知対応結束バンドと呼ばれるアイテムです。金属検知対応結束バンドは鉄を含んだ結束バンドのことで、金属検知機で検出できます。
工場内では、配線や器具の固定など、さまざまな場所で固定具として結束バンドを利用します。頑丈な結束バンドですが、使用する数が多い関係上、経年劣化や破損などで生産ラインに混入するリスクをゼロにすることはできません。異物混入してからでは遅いので、対策を充実させるならなるべく早く既存の結束バンドと交換しましょう。
なお、金属検知対応結束バンドは、視認性をよくするために青色が使われています。過酷な環境でもある程度劣化を防げるよう、サビが発生しづらい加工も施されているので、通常タイプの結束バンドよりも管理しやすくなるでしょう。
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工場内における異物混入は、金属検知機・金属検知対応結束バンドと識別色を使った製品の採用である程度対策可能です。製品の劣化や人為的なミスは100%予防することはできないため、道具を買うだけでできる対策は、トラブルが起きる前に実施しておくことをおすすめします。