結束バンドの切り口を安全に保護するおすすめの方法
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
結束バンドはDIYで活躍するとても便利な道具ですが、気を付けないと切り口でけがをしてしまう恐れもあります。小さなお子さんをお持ちの方は、お子さんの安全のためにより一層注意が必要となるでしょう。より安全に結束バンドを使うために、結束バンドの切り口を保護する方法や、切り口をきれいにする道具について見ていきましょう。
結束バンドの切り口を保護する方法
結束バンドを取り付けて余った部分を切ると、少しストラップを残して切りたくなるところです。というのも、後で取り外すことになった場合に残ったストラップを使えるからです。さらに何となくストラップを残しておいた方がほどけにくいのではないかと考える人もいるかもしれません。もし結束バンドのストラップを残しておくのであれば、切り口をしっかり保護しておくことをお勧めします。ちょっと細かい作業ですが、ビニールテープを巻いておくだけでも怪我をするリスクは低減することができるでしょう。
もしくはマイクログラインダーを使って、結束バンドの切り口の角を削るという方法もあります。尖ったところを削ってしまえば、ストラップの切り口は丸くなるので危険ではなくなるでしょう。火であぶって角を取るという手法も考えられますが、一般的に結束バンドは室内、しかもパソコンやテレビのケーブルをまとめることに使うことが多いため、あまりお勧めできません。
結束バンドの切り口に潜む危険!
結束バンドの切り口は尖っているため、いろいろな危険が潜んでいます。もっとも大きな危険は鋭い切り口で腕や顔などを切ってしまうということでしょう。ストラップをまっすぐ切ることができればまだよいですが、斜めに切ってしまうと切り口は非常に鋭くなります。狭い場所で作業しているときに腕を切ってしまったという経験を持っている方も少なくありません。
切り口が鋭利な分、切り傷も深くなることが多くとても危険です。大人であれば腕や足などを怪我する恐れがありますが、小さなお子さんの場合、結束バンドが顔や目のあたりに取り付けられていることも多く、危険性はさらに高まります。目を傷つけてしまった場合、失明してしまうということもあるかもしれません。実際結束バンドの切り口のストラップが少し飛び出した状態で放置していた業者が、怪我の原因を作ったとして訴えられる事例も出てきています。
さらに屋外にある結束バンドの場合、防寒着などを着て作業すると切り口でボロボロになってしまうこともあります。たかが結束バンドと考えず、尖った切り口はかなり危ないと思っておいたほうがよいでしょう。
結束バンドの切り口をきれいにする道具の紹介
では結束バンドの切り口が危険とならないように、きれいにする道具はあるのでしょうか。結束バンドの鋭い切り口が危険なのは多くの人が知っているので、切り口をきれいにするためのさまざまな道具が販売されています。まずもっとも手軽に切り口をきれいにできるのは爪切りでしょう。どの家庭にも必ずあるので、すぐに手に入るのが魅力です。まずはペンチなどを使ってストラップを切り、適当な長さにします。後は爪切りの端のほうを使って奥に押し込みながら残りのストラップを切れば、切り口をきれいにすることができます。
もし少し飛び出してしまった場合には、爪切りに付いているやすりを使って削ってあげるとよいでしょう。結束バンドのストラップがまったく出ていない状態では外れてしまうのではないかと不安かもしれませんが、そんなことはありません。多くの場合結束バンドが外れるのはロック爪が壊れることが原因なので、ストラップを残していてもいなくても性能には影響を及ぼしません。
結束バンドの切り口をきれいにする別の道具はニッパーでしょう。DIYをする方であればたいていの方の工具箱に入っている道具の1つです。ペンチで結束バンドを切ると、ペンチの刃がやや内側に入り込んでいるのでどうしてもストラップが少し残ってしまいます。
しかし、ニッパーの場合、やや反った状態の刃でフラットに切ることができます。爪切りのように奥に押し込む必要もありません。しかもニッパーの中には、刃の裏側にストラップを挟み込むプレートが付いています。これで余分なストラップを切った後、ストラップがどこかに飛んでいかなくてすみます。飛んで行ったストラップを探す作業からも解放されるでしょう。
結束バンドを安全に切断するには結束工具(GTS-E)もおすすめ!
結束バンドの切り口を安全に保護する道具として、結束工具(GTS-E)もおすすめです。GTS-Eとは、結束バンドを安全・迅速・かつ適切に結束する工具のことで、面一でカットするためカット面が突出せず非常に安全だと言えます。
また、爪切りやニッパーよりも迅速かつ綺麗にカットすることができるため、結束バンドの切り口を保護するにはGTS-Eを推奨しています。GTS-Eが使えない箇所に爪切りやニッパーを使いましょう。
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結束バンドは非常に便利な道具である一方、切り口でけがをする危険性も潜んでいます。場合によっては大けがをしてしまう恐れもあるので、自分で結束バンドを使う場合にはテープを使った保護することや、できるだけストラップが残らないように切ることが必要になるでしょう。ホームセンターなどでは結束バンドを切るための便利な道具がたくさん売られていますし、さまざまなアイデア商品もインターネット上で販売されています。より安全に結束バンドを使うため、きれいな切り口にできるような自分に合った道具を探すようにしたいものです。