すのこ棚を結束バンドで作ったときの強度を検証!
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
現在ではいろいろなものを100円均一ショップで購入できるようになりました。しかし中には100均に売られているものを使ってもっと便利なものを作ることもできます。最近人気を集めているのが、100均のすのこを使った棚です。すのこと結束バンドを使えば、あっという間に頑丈なすのこ棚が作れます。ではすのこ棚の強度や作り方について見ていきましょう。
すのこ棚を結束バンドで作ったときの強度は?
100均のすのこと結束バンドだけで作った棚が本当に十分な強度があるのだろうかと不安に思う方も少なくないことでしょう。しかし結束バンドとすのこだけでもそれなりに強度の高い棚を作ることができます。もちろん家具店に売られている本棚のような頑丈な棚にはなりませんが、靴を入れたり小物を置いておいたりする分にはまったく問題ない強度です。
しかも、すのこと結束バンドのみで棚を作ると、のこぎりやくぎを使わずに棚を作ることができるのも大きなメリットです。釘打ちは苦手という方も安心して手軽に強度の高い棚を作れます。さらに100均で売っているすのこを使えば、切り間違えてすのこの長さが違ったり棚が歪んでしまったりすることを防げます。やすりで表面を磨く必要もなく、板同士の間に隙間があるので結束バンドで連結しやすいというメリットもあります。
すのこ棚を結束バンドで作る方法
すのこ棚を結束バンドで作る方法は非常に簡単です。まず3本ゲタが渡してあるすのこを5枚、結束バンドを買ってきます。ここに家庭にあるハサミやガムテープを用意すれば準備完了です。すのこはお好みの大きさのものを買ってきましょう。作り方は、まず2枚のすのこを縦向きに置きます。
このとき、すのこの裏面、いわゆるゲタ面が向かい合うように置くのがポイントです。その後2枚の縦向きのすのこの間に、残りの3枚のすのこを1枚ずつ横向きに固定していきます。ちょうどゲタの部分のでっぱりに横向きのすのこを固定できるようになっています。縦と横のすのこのゲタの部分に左右2ヵ所ずつ結束バンドを通して固定するのですが、すべてに結束バンドを取り付けるまできつく締めない方がよいでしょう。
最初からきつく締めつけてしまうと、棚が傾いてしまったり、うまくすべての場所が固定できなくなってしまったりします。うまくいかない方はいったんガムテープなどで仮止めしておくと上手に固定できます。すべての部分を固定し終えたら結束バンドをしっかり締めていきます。
このときに結束バンドの爪の部分が邪魔にならないようにすのこの下側に来るように注意しましょう。後は飛び出しているストラップの部分をハサミで切って完成です。もしストラップの部分が尖っていて危ないと感じる場合には、爪切りを使えばしっかりとストラップを切り取ることができます。もし棚が必要なくなれば、結束バンドを切ってしまえばまたすのことして使えるのも大きなメリットです。
すのこ棚を結束バンドで作るときに強度を上げる方法
では、すのこ棚の強度をさらに上げたい場合はどうしたらよいでしょうか。もっとも簡単な方法は結束バンドの数を多くすることです。1枚の横にしたすのこにつき4ヵ所しか留めないと確かにやや強度に不安があります。さらに固定部分を増やせば強度が増します。
もし、すのこ棚が横に揺れるのが気になるというのであれば、筋交いを入れることで横揺れを防止できるでしょう。さらにボンドやグルーガンを使うと強度を飛躍的に高めることが可能です。木工用ボンドは、接着面をきれいに拭いた後使用します。片方のすのこの接着面にたっぷりとボンドを出し、もう片方のすのこをグッと押し当てます。ボンドが乾くまでずっと圧力をかけ続けるのが理想です。クリップや洗濯ばさみ、クランプなどを使って固定するとよいかもしれません。グルーガンも同様に、熱くなったのを確認して接着剤を接着面に押し出し、圧力をかけながら冷え固まるのを待ちます。
もう1つの方法はタッカーを使う方法です。タッカーとは建築用ステープラーのようなもので、布や網などを固定するのによく使われます。貼り合わせたいすのこの部分に、体重をかけて針を押し込むようなイメージで針を打ち込むとかなりの強度アップが期待できるでしょう。
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すのこ棚は普段DIYはしないという方でも比較的手軽に作ることができるものです。しかも非常に低価格でおしゃれな棚を作れるというメリットがあります。強度にやや不安があるという方でも、ちょっとした工夫で強度アップを図れます。たいていの家庭にあるボンドや、すのこと同じく100均に売られているグルーガン、タッカーを使えばよいのです。グルーガンやタッカーの使い方に慣れてくれば、ほかにもいろいろなものを作ることができるかもしれません。すのこ棚をきっかけに、100均の材料を使っていろいろなものづくりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。