結束バンドは外れない!?安全に外す3つのコツ
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
結束バンドは、ケーブルやコードを手軽に束ねられる便利なアイテムですが、一度結束させるとなかなか外れないというイメージがあります。それだけしっかり結束している証拠ですが、何らかの理由で結束バンドを外したい場合、一体どうすればいいのか悩む方も多いようです。
そこで今回は、結束バンドを上手に外して再利用するためのコツをご紹介します。
結束バンドが外れないときに試すべき方法
外した結束バンドを再利用したい場合は、バンドを切断したり、破壊したりせずにロックを解除する必要があります。結束バンドを切らずに外す方法は、大きく分けて2つあります。
1. ドライバーを使って外す
結束バンドは、バンドのギザギザ部分が、爪の部分に引っかかることでロックされる仕組みになっています。そのため、バンドと爪の間にすき間を作ってロックを解除すれば、後はバンドを引っ張るだけで簡単に外すことが可能です。
具体的には、爪部分に入るサイズのマイナスドライバーを用意し、爪とかみ合ったバンドのギザギザ部分を押し込んでやるとロックが解除されます。ドライバーの先端のサイズが大きすぎると押し込みにくいので、結束バンドの爪部分のサイズを確認したうえで、適切な大きさのドライバーを用意しましょう。
ちょうどよいサイズのドライバーがない場合、安全ピンでも代用できますが、爪部分が硬いと針が折れたり、曲がったりすることがあります。折れた針が飛ぶとケガをするおそれがありますので、結束バンドを外す場合は針が太く、しっかりとした造りの安全ピンを使用しましょう。
2. 素手で外す
再利用を前提とした取り外し付きの結束バンドであれば、素手でも簡単にロックを外せます。ロック部分の形状はさまざまですが、多くの商品では爪部分を指で押すだけで簡単に外れるので、リピート利用や仮留めなどに多用されています。
もとから外すことを前提としている場合、素手で外せるリピート型の結束バンドを買っておくと便利です。
バックル式やネジ締め式の結束バンドは簡単に外せる
標準的な結束バンドを切断せずに外す場合、かなりの手間と時間がかかりますが、バックル式やネジ締め式の結束バンドはもっと手軽に外せます。
まずバックル式ですが、名前のとおり、ベルトのバックルと同じ構造になっており、バンドの先端をロック部分に通し、バックルで抑えるようにして固定します。外すときはバックル部分を上げ、バンドを引っ張るだけでよいので、特殊な道具も力も必要ありません。
一方、洗濯機のホースなどによく用いられるネジ締め式結束バンドも、結合部のネジを緩めるだけでロックを解除できるので、外れないと悩む心配はないでしょう。
結束バンドを切断するときのポイント
結束バンドの再利用にこだわらない場合は、ハサミなどを使って切断するのが最も手っ取り早い方法といえます。ただ、結束バンドは大量のコードや太いケーブルでも結束できるよう、硬度・強度ともに高い素材で製造されています。
厚みのある結束バンドほど、家庭用のハサミで切断するのは難しく、思った以上に手こずる人も多いようです。とくに力のない女性や年配の方は苦労しがちなので、結束バンドを手早く、かつきれいに切断するコツを覚えておきましょう。
切れ味の鋭い細刃のハサミを使う
ハサミは刃の厚みが太いものほど切れ味が落ちてしまうので、結束バンドをカットするときはなるべく細刃で、切れ味の鋭いハサミを用意しましょう。細刃のほうが結束物とバンドの間に刃を入れやすいので、一石二鳥です。
きつく締まった結束バンドはニッパーで切断する
結束バンドと結束物の間にすき間がほとんどなく、ハサミを入れる余地がない場合は、ニッパーを使って切断しましょう。先端の刃さえ入れば十分カットできますし、ハサミより力も入れやすいので、きつく締めすぎてなかなか外れない結束バンドの切断に便利です。
結束バンドを外すときに注意すること
結束バンドを外すとき、とくに注意しなければならないポイントを2つご紹介します。
結束物を傷付けないよう注意する
結束バンドを外す方法はいろいろありますが、いずれの場合でも結束物を傷付けないよう、細心の注意を払うことが大切です。ハサミやニッパーなどを使う作業はもちろん、結束バンドを切断せずに外す方法でも、ドライバーや安全ピンの使い方を誤ると結束物を傷付ける原因になります。
結束バンドがなかなか外れないと次第にイライラしてきて作業が雑になりがちですが、結束物への被害を防ぎたいのなら、丁寧かつ落ち着いた作業を心がけましょう。
ケガに注意する
結束バンドを外す作業には意外と力が必要なので、作業中にケガをするリスクは決して低くありません。
力いっぱいハサミやニッパーを握ったときに手を痛めてしまったり、ドライバーで爪を押す際に先端が滑って体を傷付けたりすることもありますので、道具を使って結束バンドを外すときは取り扱いに十分注意しましょう。
また、結束バンドをカットした場合、鋭い切断面で皮膚を傷付けてしまうおそれがあります。作業するときは軍手をしっかりはめるのはもちろん、長袖またはアームカバーを装着し、腕もきちんと保護しておくと安心です。
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結束バンドは一度ロックすると硬くて外れないと思われがちですが、コツさえつかめば簡単に外せます。ただ、道具の扱い方に気を付けないと、結束物や自分の体を傷付ける原因になりますので、作業をするときは道具の取り扱いや安全に十分注意しましょう。