ロックアウトを使った安全対策に関する基礎知識|LANケーブルと結束バンドのことなら|パンドウイット

ロックアウトを使った安全対策に関する基礎知識

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

ロックアウト

安全性を追求した結果、ロックアウトを使って安全対策を行っている工場も多くあります。

ロックアウトの概要と、便利なアイテムについてご紹介します。

ロックアウトを使った安全対策

ロックアウトとは、設備内に作業者が入って作業する場合に、第三者が機器を作動させることがないようにするシステムのことです。

もし、作業者がいる状態で機器を作動させてしまうと、作業者がけがをしたり、死亡したりする恐れがあります。

実際、厚生労働省が平成30年に実施した「労働災害の統計」[注]によれば、挟まれ・巻き込まれ事故は第3位で、全体の12%を占めます。

[注]https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04685.html

第三者が誤って機械を作動させてしまい作業者が怪我をする事故は後を絶たず、とくに機械の清掃やメンテナンス、調整などの際によく起こります。

作業者が思わぬときに、機械が思わぬ動作を行うため労働災害が生じます。

こうした労働災害を防ぐためには、ロックアウトを使った安全対策が非常に有効なのです。

ロックアウトと安全の関係性

ロックアウトを使った安全対策を実施すれば、作業者の安全を守れます。

本章ではロックアウトで行うべきことと、安全の関係性について解説します。

 

エネルギー源の遮断

ロックアウトの際に非常に重要なのがエネルギー源の遮断です。

電源が入っていれば、第三者が誤って機械を作動させる恐れがあります。何かの拍子にスイッチを押してしまった場合でも、電源が遮断されていれば作業員の安全は守られるでしょう。

複数の電源がある場合、エネルギー源の遮断にはとくに注意を払うべきです。一ヶ所の電源を遮断しても、別のエネルギー源が使用可能になっていれば作業員は安全に作業することはできません。

さらに太陽光やガソリンといった、電気以外のエネルギー源がある機械については、電源の確認を怠らないよう注意が必要です。

機械の中に身体を入れて作業しなければならないケースでは、作業員の安全をより確実なものにするためにも、電源の確認をもれなく行うようにすべきでしょう。

 

ロックアウト・タグアウト

電源の遮断をしっかり行っても、第三者が知らないうちに再度電源を入れてしまう可能性もあるでしょう。

そのため電源にアクセスできる場所に鍵をかけるロックアウト、タグをつけるタグアウトによって作業員の安全を確保します。

たとえば、作業者が制御盤で電源を切り、制御盤に南京錠をかけて鍵を自分で保管します。

すると第三者が制御盤から電源を入れようと思っても、南京錠がかけてあるので電源は入れられません。さらに南京錠の鍵は作業者が持っているので、南京錠が開錠されてしまうこともありません。

こうしてロックアウトは、作業者の安全を守り、安心して作業できるようにしてくれるのです。

加えて南京錠のところにタグをつけておくと、誰がロックアウトを実施しているのかが分かります。必要なときには作業者と連絡を取り、作業とロックアウトの一時中断を依頼することも可能です。

ロックアウト・タグアウトは、作業者の安全とスムーズな作業を両立できる非常に有用な方法なのです。

ロックアウトを安全にするためアイテム紹介

ロックアウトに使用するアイテムも多く販売されています。

そのいくつかをご紹介します。

 

1. ブレーカー用ロックアウト

ブレーカーに装着するアイテムです。

ブレーカースイッチをロックアウトできるため、誰かが意図せずに触れて偶発的にスイッチが入ることを防止できます。

電源の遮断はロックアウトの基本なので、ブレーカー用ロックアウトは非常によく使用するアイテムです。止ネジが付いているため、工具を使う必要ないのもポイントです。

 

2. スイッチ用ロックアウト

トグルスイッチやプッシュボタンなどのスイッチに装着するアイテムです。

取り付け方が簡単であることに加え、透明な製品はスイッチの位置や表示等を目視で確認できるのでより安全性を確保できます。

 

3. バルブロックアウト

バルブが閉まっているか確認することも、ロックアウトでは重要です。

バルブロックアウトのアイテムを使えば、バルブのハンドルを回せないようロックできます。

製品によっては、垂直・平行の両方向に対応しており、第三者が誤ってハンドルを回してしまわないようバルブを守ります。

 

4. コンセント/プラグロックアウト

感電による事故を防ぐために用いられるのがコンセント/プラグロックアウトです。

プラグを包み込むようなアイテムや、コンセントを差し込めないようにロックするアイテムが販売されています。

もしくは使用していないコンセントをブロックすることで、作業者の安全を守り、さらに電気回路に負荷がかかりすぎないようにできます。

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作業者の安全を確保することは、事故を防ぎ作業を円滑に行うための非常に重要なポイントです。

全ての人が安心して自分の作業に手中できるように、ロックアウトを使って安全対策を心がけましょう。

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