これで楽ちん!結束バンドをつける作業を効率化する方法
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
さまざまなシーンで利用されている「結束バンド」。幅広く利用できるからこそ、少しでも作業の効率を良くしたいところですよね。
そこで、今回は結束バンドの作業が今よりも楽になる方法を紹介していきます。
作業の効率化に欠かせない「結束工具」とは
結束工具とは、文字通り結束バンドを結束させるために使用する専用工具のことをいいます。その主な役割は、部品の締め付けや増し締め、切断などです。
以下ではさまざまな形状や種類について紹介していきます。
結束工具の種類
では、作業種類に応じて異なる使い方ができる結束工具の紹介をします。大きく分けると2種類で、それぞれに適しているシチュエーションが異なります。値段もかなり大きく異なり、どんな作業に向いているのかという性格上の違いもあります。
これらのメリット・デメリットを見てどちらの方が適切か見分けてみてください。
①締付強度設定機能付 手動結束工具
まずは、締付強度設定機能付の手動結束工具を紹介します。
こちらはさまざまな種類の結束バンドを利用する際に適しているので、どんな結束バンドであっても困ることはありません。特徴は、一定の強度で締め付けを行えることです。このことから得られるメリットとしては、この工具を使う担当者による作業のバラつきが発生しないことです。初心者から上級者まで、作業にムラが出にくいというメリットがあります。
また、値段も数千円からで手にしやすいというメリットもあります。こちらの工具は使う人を選ばないことや、お財布に優しいところが魅力的といえます。
②全自動結束工具
次に紹介するのは、全自動結束工具です。
こちらは大量の結束作業をしたいときに適しており、作業量が多い場合におすすめです。数千本単位の結束バンドをセットでき、かつ連続して結束作業が行えるという点がメリットです。大量数を作業するとなるとかなりの工数を必要としますが、この工具があることで効率的に作業できます。そのため少ない作業人数、短時間でカバーすることが可能になるのです。
なお、一台当たりの値段は100万円台からとかなりコストがかかります。ここはデメリットになりますが、作業数が多ければコスパは良くなるでしょう。
結束工具を使うメリットとは?
さまざまな使用用途のある結束工具ですが、取り入れるメリットはどこになるのでしょうか?以下では、結束工具を使うメリットについて説明いたします。
作業効率が上がる
結束工具を使用する一番のメリットは、この点にあると言っても過言ではありません。手作業で結束バンドを使用する場合、ひとつずつ通して適切な強さ締め付けて…といったプロセスがその都度生じてしまいます。また、手作業だと適度な強さに上手く固定されず、結束バンドが切れてしまうことも。そういった作業の二度手間を防ぐためにも、結束工具が使用されるのです。
作業コストをダウンできる
年間に1,000,000本の結束バンドを使用するとした場合、手作業で作業を行う場合と結束工具を使う場合ではコストが大きく異なるのです。
これには以下の要因が関係しています。
・手作業では6秒ほどかかる結束バンドの取り付けが、結束工具だと1秒ほどで完了
・単純計算で手作業だと約1,666時間かかる作業時間が、結束工具だと約277時間で完了
・その結果、その分の人件費をカットできる
結束工具の使い方
工具の使い方は製品の種類によって異なります。しかし、基本的な部分はどれも同じであるため、どのような流れになるのかを簡単に紹介します。
①工具の強度を設定する
工具が手動・全自動に関係なく、工具の強度を設定します。
②本体の引き金やスタートスイッチレバー(もしくはトリガーレバー)を手前に引く
全自動であれば、レバーを引くだけで瞬時に結束バンドの締め付けと切断を行えるものがほとんどです。わずか1秒ほどで作業が完了します。
結束工具を使用する際の注意点
使用方法が製品ごとに微妙に異なることがあるため、使い方を間違えると作業目的を達成できない可能性があります。基本的な使い方は同じですが、初めて工具を使う場合は使用方法を確認しておきましょう。
一度使い方をしっかりと覚えることで、そこからは効率がグッとアップします。失敗しないためにも必要な工程といえるでしょう。工具を長く安全に使うためにも重要なことであるため、大切に使っていくためにも使い方は十分に把握しておくべきです。
かしこく作業を効率化させよう
一度に大量の結束バンドを使用する場合や、効率よく結束バンドを活用したい場合は、結束工具がおすすめです。
結束工具にはさまざまな種類がありますが、使用方法は製品によって異なるため、使用する際はしっかり確認して正しく使用することがポイント。
結束工具を使って、作業をかしこく効率化させましょう。