結束バンドは種類がたくさん!用途に合わせた選び方
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
結束バンドと一口に言っても、その種類はたくさんあります。その中からどれを選ぶかは、使い方で決めましょう。
今回は、あまり一般には知られていない結束バンドも紹介していくので、用途にぴったりなものを選んでみてください。
目次
簡単に結べて便利な結束バンド
結束バンドは色々なことに使えますが、主にケーブルなどをまとめることに使われることが多い配線材料です。短い紐のようになっており、ベルトのような要領でしっかりとものをまとめることが可能です。紐の片方にはロックができる部品があり、そこにもう一方の端を通して固定するのです。
ケーブルをまとめるだけなら普通の紐でも可能ですが、それよりも簡単で、しかも頑丈ということからDIYにもよく使われています。
結束バンドにはたくさんの種類がある
皆さんは、結束バンドというと一般的に使われている半透明で小さなものをイメージするかもしれませんね。DIY好きの方なら身近なものでしょう。しっかりとした固定ができることから、ケーブルを束ねる用途の他に棚を組み合わせる時にネジを使わず結束バンドを使うなど、様々なアイデアで使われています。
そんな結束バンドですが、実は他にも色々な種類があります。それぞれの特徴を見ていくために、以下では用途別で紹介していきますね。
壁や天井に固定できる「ねじ止め結束バンド」
何かをまとめるために結束バンドを使わない場合、壁や天井に何かを固定するために使う場合もあります。これが「ねじ止め結束バンド」です。
一般の結束バンドとことなるのは、ロックする部分にネジ穴も付いているところです。例えばケーブルを結束バンドでまとめ、その後に壁や天井にそれを固定する時などに使えます。一般家庭でも重宝されており、家電製品やパソコンの周辺のごちゃごちゃしやすいところのケーブルを整理できます。
ケーブルをまとめて終わりではなく、それを壁や天井にくっつけてよりスッキリとした部屋を目指したい時などには便利なアイテムです。躓く心配もないため、バリアフリー住宅にしたい時におすすめです。
ケーブルに目印としてつけられる「マーカータイ」
結束バンドの中には、ケーブルに目印がついている「マーカータイ」というものもあります。ロック部分に何かを書き込める札がついています。どうしてこのような結束バンドが便利なのかというと、文字が書き込めることによって、これはどこの配線かがすぐにわかるようになるからです。
ケーブルがどこから出ているのかは、辿っていかなくてはわからないこともありますよね。途中で家具などに隠れてしまったら追っていくのも大変でしょう。頻繁にケーブルを外す時に、間違ったケーブルを外さないようにする効果もあります。タコ足配線になっていてちょっと判別が難しくなっているなと思ったら、ぜひ活用してみましょう。
屋外にある電線などをまとめられる耐候性がある結束バンド
他にも、「耐候性がある結束バンド」というものがあります。これは漢字から推測できる通り、気候に耐性がある結束バンドです。つまりは、家の中ではなく外で使うのに優れているということになります。
一般的な結束バンドを使っても良いのですが、家の外は雨風や紫外線などにさらされるため、いくら頑丈だと言っても油断ができません。その点、耐候性がある結束バンドなら気温の変化にも耐えられるので安心です。屋外に配線があるならそれをまとめる時には一般の結束バンドではなく、耐候性結束バンドを使いましょう。家庭菜園している方ならば、支柱を組みたい時にも有効活用できます。ちょっとしたDIYだと思っても、より強固なものを作りたいならその用途に合わせて結束バンドを選ぶべきですね。
海が近い塩害地域でも使える結束バンド
海が近い地域にある家は景色が素晴らしいですが、塩害があるので家の外壁にも気を付けていますよね。それと同じで、海の近くで結束バンドを使うなら、耐塩害の結束バンドを使用しましょう。
腐食生成物と呼ばれる塩化カルシウムや塩化亜鉛、塩化ナトリウムに強い素材で作られているのが耐塩害結束バンドです。この結束バンドは海の近くだけでなく、除雪地域でも使えるのがメリットです。実際に使うなら、船の積み荷などを固定する時や、海風が当たるような地域で配線をまとめる時が考えられます。
繰り返し何度も使える「リピートタイプ」
「リピートタイプ(リリースタイプ)」は、名前の通り繰り返して何度でも使える結束バンドのことを言います。一度使ったらそれで終わりの消耗品ではお金がかかってきますから、これはお財布にもありがたい商品でしょう。一般的な結束バンドはロックを外せばまた使えるのではと思うかもしれませんが、外す時に切らないといけないため使い切りです。
しかし、リピートタイプ(リリースタイプ)の場合はワンタッチで縛ったものを緩められるため、非常に使い勝手が良いでしょう。例えば、季節によって使わないこたつの配線などをまとめておきたいと思った時に使用できます。
まとめ
種類が豊富な結束バンドは、使用用途によって適切なものを選べます。ケーブルや配線をまとめることが主な使い方ですが、何かにひっかけて使うフックやラックに物を固定したい時にも役立ちます。