結束バンドを家電に使用する際の注意やポイント
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
工場や自宅など、幅広い場所で手軽に使われている結束バンドは、「まとめる」ことに特化したアイテムです。
色も豊富なので、インテリアに併せたカラーを選択してスッキリと見栄え良く使用でき、安価な点も魅力のひとつでしょう。
結束バンドを家電に使用したいと考えたときに、固定の仕組みや用途をしっかり把握しておくと、万が一のときもあわてずに対処できますので、注意点やポイントを押さえておきましょう。
ケーブルを束ねるために生まれた「結束バンド」
結束バンドは元々、複数のケーブルや配線を束ねてまとめるためのものとして誕生しました。小さい形状からは考えられないほど強度があり、連結して使用することも可能なので、利用シーンも多岐に渡ります。束ねる物の大きさや太さによって自由に調節できるので、初めて使用する場合も簡単に便利に使いこなせるでしょう。また、バンドの長さも多数ありますので、太いケーブルに使用したい場合などサイズ表記をチェックしてお買い求めください。
ナイロンやプラスティックなどの素材が一般的で、屋内使用だけでなく屋外で紫外線などによる劣化にも耐えられる専用結束バンドも販売されています。家電利用でも、住宅事情により、使用場所は様々ですので用途に併せて選ぶようにしましょう。ホームセンターなどで各種取り扱われています。
結束バンドが固定される仕組み
結束バンドの細長いバンド形状は、洋服用のベルトの形式と似ており、片側に付いている突起の中心に開いた穴は爪が付いていて、その中にセレーション(ギザギザ)の付いたもう片方のバンドを通すことで引っかけて固定されます。とてもシンプルな仕組みでありながら、しっかりと固定されるので様々なシーンで使われています。
基本的に一度しっかりと結束されると、取り外しは出来ない仕組みです。あまりきつく締めるとケーブルが傷つく場合もあります。どの位置にどのくらいの強さで留めるか見当を付けてから、締めるように注意してください。
主な使用用途
主な使用の用途として、ケーブルや多数の配線をまとめて1つにするという使い方です。自動車や工業用品など工場での使用や、家庭ではキッチン周りの電化製品コードや、TVの裏の各配線・パソコンやスマホの配線など、バラバラでまとまらないコードを安全にまとめるためのアイテムとして使うことが多いようです。
ですがきつくまとめてしまうと、配線に負担が掛かるので、ある程度ゆとりを持たせてまとめることが大切になります。
結束バンドを家電に使用する際に注意すべきこと
便利で手軽に使用できる結束バンドですが、使用に関して注意しなくてはいけないことがあります。気にせずに使用していると、大きな事故に繋がり兼ねません。注意点を以下にまとめましたので、現状の使用方法の見直しやこれからの使用方法の参考にしてください。
コードを束ねて使用しない
家庭で使用する電化製品の中でも、電子レンジや炊飯ジャーなど消費電力が大きいものは、同じ場所で使用されているかと思います。コードをまとめてすっきりさせたい為に、このような電力をたくさん必要とする製品のコードをいくつか束ねて結束バンドで固定すると、コード自体が熱を持ち、放出を妨げ発火など原因にもなります。
家電のコードに使用する場合は、重ねずに余裕を持たせたまとめ方にする・消費電力の大きいもの同士は避けることを意識しましょう。
コードを折り曲げることでヒビや傷ができることも
使用しない家電の収納時や、長いコードをコンパクトにして使用したい場合などに、コード類を折り曲げて留める使用方法を軽い気持ちでやってしまいがちです。電気を通していない状況だと問題はないように考えてしまいますが、コード自体にヒビ割れや小さな傷ができてしまい、電気を通した時に火花が出るなど発火する危険な状態にもなりかねません。
コードの折り曲げや、折り曲げた部分を留めるために結束バンドを使用することは、やめましょう。
家電に結束バンドを使用するなら「円形状」に
では、長すぎるコードはどのようにして結束バンドを使用すればよいかというと、「円形状」に使用することがおすすめです。
折り曲げるのではなく、円を描くようにまとめるとコードへの負担を出来る限り減らす事ができます。折り曲げることに慣れていると、円形状のまとめ方が難しい場合もあるかもしれません。その場合、円形の物に巻きつけるなどして引き抜くときれいに円形状にまとめることができます。円形の物は、コップや牛乳のパックなどでも代用可能です。
円形状にコードがまとまったら、どこでも良いので二箇所を結束バンドで固定するとばらけません。その場合、きつく締めすぎないように注意してください。
まとめ
便利で万能な結束バンドを使用すると、電化製品のコードが見違えるほど片付きます。しかし、使用方法を間違えると大きな事故や重大な怪我などにも繋がるので、安全な使用を心がけましょう。また、適切なまとめ方をしても、コードは重力や重さによっても負担がかかることがあります。家電の本体近くにまとめたコードを吊り下げたりせず、床や壁に固定できるような設置をすると安心です。