結束バンドの種類や特徴を知り、使いこなそう
※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります
結束バンドは、LANケーブルなどをまとめる際に活躍するアイテムです。普段から利用している方もいるのではないでしょうか。
そんな結束バンドには、様々な種類があることをご存知ですか?種類によって、異なる特徴を持っており、最適な使用シーンは違います。また、材質の違いによって様々なメリットがあります。
そこで、結束バンドを使いこなすために、種類や特徴を知っておきましょう。今回は、材質と留め方の違いについて解説します。
さまざまな名前のある「結束バンド」
結束バンドには、さまざまな名前があります。たとえば、バンドやタイ、グリップと呼ばれることもあります。しかし、基本的には全て結束バンドのことを指しており、名前による違いはありません。
そんな結束バンドは、主にパソコンなどの配線を束ねるために使われます。パソコンなどの機器は、LANケーブルや電源ケーブルなど、数多くの配線が必要です。これらの配線が絡まったりバラバラになったりしないように、結束バンドを使用するのです。
結束バンドに利用される素材はさまざまです。ナイロンや金属などがあり、屋内用や屋外用といった使用シーンに分かれています。それぞれのシーンで使いやすいものが販売されています。
使用される主な材質
結束バンドにはあらゆる材質のものがあり、主にナイロン・ポリプロピレン・フッ素・シリコン・ステンレスに分かれています。
材質の違いによって、特徴や機能性がことなります。使用するシーンに合わせて、最適なものを選びましょう。
ナイロン
結束バンドの材質として一般的なのが、ナイロン樹脂です。ナイロン樹脂は丈夫でありながらも柔軟性に優れているため、結束バンドの材質にぴったりです。簡単に折り曲げることができるため、ケーブルを傷つけにくいという特徴があります。
なお、ナイロン製の結束バンドには主に白色と黒色があります。黒色のものには紫外線遮蔽材が使用されており、紫外線による劣化が起こりにくくなるため、室外での使用に向いているでしょう。一方白色は、室内での使用に適しています。
ポリプロピレン・フッ素
ナイロンの次によく使用されるのが、ポリプロピレンやフッ素です。ポリプロピレンは耐熱性に優れており、強度が高いことが特徴的です。また、アルカリや酸などの薬品に強いことから、医療器具などに活用されることがあります。
フッ素は、耐熱性や耐寒性に優れており、マイナス80度~170度くらいまでの温度に耐えられます。さらに耐候性もあるため、室外でも安心して使用できるでしょう。
シリコン
シリコンは、比較的弱い力で優しくまとめたい物を結束します。しっかりとしたロック機能はありませんが、その分引っ張るだけで取り外せます。一時的に結束したい場合や、傷つけたくないものをまとめる場合などにぴったりでしょう。たとえば、充電器のケーブルやイヤフォンのケーブルをまとめて、鞄に収納したい時に便利です。
一般的には、DIYで使う小物や園芸品などを結束するために使用されます。
ステンレス
結束バンドの材質は樹脂が一般的ですが、金属を使用したものもあります。金属製であるため、ナイロンよりも強度や耐久性が高くなります。そのため、温度変化などが激しい環境での使用に適しています。
たとえば、熱が出る場所の近くや屋外で活躍します。太い配管を結束する際にも便利でしょう。
結束バンドの種類と特徴
結束バンドの種類の違いは、材質以外にもあります。通常の結束バンドだけでなく、留め方が違うものも販売されています。
留め方の違いについても確認して、使いやすいものを選んでください。
ねじで止める結束バンド
結束バンドにねじをはめ込む穴があいており、ねじで固定できる結束バンドもあります。ねじで固定できるため、壁や天井、パネルなどにしっかりと固定できます。
ヘッドが曲げやすいため、結束バンドを固定してから結束することが可能です。
マーカータイ
マーカータイは、文字を書き込めるスペースが付いている結束バンドです。たとえばLANケーブルに、どの機器のケーブルなのか書き込め、ラベルを貼ることもできます。
そうすることで、スッキリと結束することができ、整理整頓が可能です。
ステンレスバンド
ステンレスバンドは、目通しするだけでしっかりとロックされて、強力に締め付けられる結束バンドです。結束力を重視したい場面に適しているでしょう。
また、ステンレス製で耐熱性に優れているため、屋外などの厳しい環境でも安心して利用できます。
まとめ
結束バンドの材質はさまざまです。一般的な結束バンドの材質はナイロンですが、柔らかいシリコンや強度の高いステンレスなどもあります。結束バンドを使う場所や束ねるものによって、最適な材質を選びましょう。
また、留め方が異なるタイプも販売されています。壁などに固定できるものや、文字を書いて整理整頓に役立つものなどがあります。材質だけでなく、留め方にも着目して選んでみてください。
結束バンドの種類と特徴を知って、使いこなしましょう。