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結束バンドの素材に多く使われるナイロンの特徴

※この記事は製品や技術にまつわるお役立ち情報=豆知識を意図しておりますことから、弊社製品以外の製品や市場一般に関する内容を含んでいることがあります

結束バンド

ホームセンターなどでよく見かける結束バンド。その原材料には、主にナイロンが使われることがほとんどです。

配線ケーブルをまとめる際に場所を問わず利用できる結束バンドですが、その素材がどんな特徴を備えているかを詳しく解説します。

配線を束ねる、固定するのに便利な結束バンド

名前の通り、ケーブルを束ねる際に使うものとしてよく知られているのが結束バンドです。その使用用途は、多岐にわたっています。素材によっては室内だけでなく屋外でも利用することができ、水や紫外線に強い素材の結束バンドであれば、庭やガレージでの使用も十分可能です。耐久性の高いものは重いケーブルを固定できるため、工事現場やDIYなどでも役立ちます。

お部屋の配線を整理する場合は、結束バンドがぴったりです。パソコンのケーブルや充電器を小さく束ねれば、外出時の持ち運びにも便利です。

細身の結束バンドなら、アイデア次第で使い方は様々です。フック代わりに使ったり、袋の口を閉じたりとちょっとした工夫で生活に役立つアイテムに変身してくれます。

一般的な結束バンドの素材は?

 結束バンドは主にナイロンやポリプロピレンなどの材質から製造されており、その原材料によって異なる特徴を持っています。

結束バンドの材質として、よく用いられる代表的な素材がナイロンです。ホームセンターなどで目にする結束バンドのほとんどはナイロン製となっており、軽量で耐久性に優れているのが特徴です。ただし、一口にナイロン素材と言ってもナイロンの中には豊富な種類が存在するため、特徴を知っておくことが必要です。

ナイロン素材の結束バンドの特長

 ナイロンとは工業用に利用されるプラスチックである「エンジニアプラスチック(エンプラ)」の一種です。ナイロンは世界最古の合成繊維としても知られ、正式名称は「ポリアミド」です。その化学構造は絹と類似しており、光沢のある見た目や染色のしやすさなど、いくつかの共通点が見られるのも特徴のひとつです。

ナイロンの特徴は耐久性の高さで、絹と比較すると約10倍程度の強度を持つと言われています。引っ張りや摩耗に強く、弾力性に富んでいて簡単に折り曲げられる素材のため、リング状に巻き付けてケーブルを束ねる結束バンドには最適な素材と言えるでしょう。

また、耐久性に優れているだけでなく、軽量なのも特徴です。折り曲げても形が崩れにくく、繰り返し使っても劣化が少ないのが便利。比較的安価なため、気軽に購入しやすいのも嬉しいところです。

熱に弱いのがナイロンの唯一の弱点となっているため、高温になる場所で使う際は注意しましょう。

ナイロンの種類

 ナイロンという素材には豊富な種類があり、主にナイロン4、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン66、などのバリエーションがあります。より耐久性の高いものや衝撃に強いもの、熱に強いものなど種類によって特徴は様々です。

ここでは、わたしたちの身の回りでよく利用されているナイロン素材の特徴やその使用用途について解説します。

 

ナイロン6.6素材の結束バンド

 ナイロン6.6は物性に優れていることからナイロンの中でもっとも広く利用されている素材です。衣類やカーペットの繊維や電子機器のパーツとして、または釣り糸の原料といった多くの用途に用いられています。

ナイロン製の結束バンドはナイロン6.6を原材料として利用しているものがほとんどです。安価で軽く頑丈なのがナイロン6.6を使った結束バンドの特徴で、引っ張り強度に優れているため力が加わっても簡単にはほどけません。

 

ナイロン12素材の結束バンド

 ナイロン12はナイロン6.6と比較してより耐久性が高く、耐寒性にも優れた素材として知られています。衝撃にも強いため、自動車などの乗り物でも利用されることが多い素材です。

ナイロン12から作られた結束バンドは、吸水性が低く形状変化しにくいという特徴があるため、雨風にさらされる屋外での使用も可能となっています。寒さに強い素材のため、寒冷地で結束バンドを利用したい時にはナイロン12製のものを選ぶことをおすすめします。

結束バンドの素材はナイロン以外にも

 結束バンドに使われる素材はナイロン以外にもあります。

・ポリプロピレン

・フッ素樹脂

・エラストマー

・ステンレス

ここで、ナイロン以外の素材で製造された結束バンドの特徴について紹介します。

ポリプロピレン製の結束バンドはナイロン製より高い強度を持ち、耐熱性に優れているのが大きな特徴です。酸やアルカリにも強いため、工場などでの利用にも適しています。

フッ素樹脂製の結束バンドは、マイナス80度から170度までの幅広い温度に対応しているのが特徴です。厳しい環境でも利用できる性能の高さが魅力ですが、その分値段は高くなっています。

プラスチックとゴムの中間となる性質を持った柔らかい素材であるエラストマー製の結束バンドは、ケーブルを優しくまとめられるため、光ファイバーケーブルなどを束ねるのに用いられます。

金属であるステンレス製の結束バンドは、薬品や放射能に強いのが特徴ですが、日常生活の中で使われる機会は少ないです。

まとめ

ナイロン製の結束バンドは広く流通しているため手に入れやすく、日常に取り入れやすいでしょう。整理整頓をする機会に使用してみてください。

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