Cat6A AXテープアライアンス
Panduit × 冨士電線 × 通信興業 × 岡野電線
諸星氏
アライアンスと言っても、ただの協業関係というかたちではなく常にライバル同士という意識はあります。そのなかで、日本の情報配線システム環境が高速化へのシフトをしていくには我々メーカーが引率していかなければならないという共通の認識があると思っています。まずは日本の環境を世界水準に追いつかせるために協力をしていければと考えています。
柏木氏
弊社もCat6Aは15年ほど前から日本に持ってきていたものの、当時はニーズに合わずなかなかうまくいきませんでした。暗中模索するなかでアライアンスのお話を頂きスタートしたのですが、その時にやはりというか日本において日本のケーブルメーカーさんの協力なしではシェアを広げることは難しいということを実感しました。
スタートした当初はシェアを広げるための啓蒙活動を中心に行っていましたね。
柴野氏
当時は全国をジョイントセミナーで回ったこともありました。セミナーに参加してくださった方からは「メーカーが売りたいから言ってるでしょ」なんて散々言われましたよ。
柏木氏
そうでしたね。ただ、昨年のGIGAスクール構想で成功したのも、地道な啓蒙活動があってこそだと思っています。ここまで積み重ねてきたことが繋がり、ようやくひとつの形になったと感じています。
そして今回、岡野電線さんにお声がけさせていただいたのも、これからGIGAスクール構想を皮切りに状況が変わってきていることが背景にあります。その中でさらに道を広げ、アライアンスによって市場を拡大していきたいと考えています。
石丸氏(岡野電線)
弊社はGIGAスクール構想にあまり参画できなかったのでこれから盛り上がっていくCat6A周辺の市場で顧客獲得を狙っていければと考えています。また模索していたUTP Cat6Aケーブルでのアライアンスを組むことが出来たので、AXテープそのものの技術を使って新しいことができたらいいなとは思っています。
左 岡野電線株式会社 石丸 仁志 執行役員 営業統括部長
右 パンドウイットコーポレーション 柏木 琢也 NIチャネルアカウント グループリーダー
諸星氏
Cat6Aが周知されニーズが上昇してきたとき、すでに製品化できていたことが一番良かったことだと思います。
柴野氏
後付けになってしまうかもしれないですが、GIGAスクール構想以前から製品化できていた優位性はあったと思います。
諸星氏
アライアンスから8年経っているので、生産ノウハウを持てていたことも大きかったです。もしGIGAスクール構想が本格的に始動した時に、開始して1年・2年と期間が浅かったら慌てていたかもしれませんが、長い歴史があったので、ある一定の生産量を保てたように思います。