耐薬品性のある結束バンド

結束バンドに求められる耐薬品性とは

結束バンドの寿命を縮める外的劣化要因には薬品もある
結束バンドは、結束径の小ささからくる折れ曲がりの力、荷重がかかることによるストレス、振動を受けたときの表面ひび割れといった物理的要因によって寿命が縮みます。また、太陽光、温度、湿度、雨といった屋外の自然環境によって影響を受け、さらに化学薬品のある場所では酸やアルカリ等の影響を受け寿命が縮みます。

耐薬品性を有する結束バンドの例
結束バンドは、結束径の小ささからくる折れ曲がりの力、荷重がかかることによるストレス、振動を受けたときの表面ひび割れといった物理的要因によって寿命が縮みます。また、太陽光、温度、湿度、雨といった屋外の自然環境によって影響を受け、さらに化学薬品のある場所では酸やアルカリ等の影響を受け寿命が縮みます。

• 👉 耐薬品性に優れた材質で、屋内での使用に最適なのがポリプロピレン（緑）
• 👉 耐薬品性に加え耐紫外線にも優れ、屋外での使用に最適なのが耐候性ポリプロピレン（黒）
  ・自動ロックタイプ〔PLT〕及び仮止め（取り外し可能）タイプ〔PRT〕があります
• 👉 極めて高温の環境向けには、UL難燃性で94V-0に適合のテフゼル*という選択肢も有力
  ＊テフゼルはChemours社の登録商標です

Before/Afterで見てみると

□お困りごとの例

酸やアルカリ、潤滑油などの化学薬品がかかる可能性のある部分で結束バンドを使用していたところ、すぐに破断し脱落してしまうことがありました。

👉原因を探ってみると

結束バンドに使われる一般的な樹脂は耐薬品性に弱いため、
写真の例のように溶けてしまい強度が弱くなってしまうのです。

💡 対策はあります

劣化原因となる化学薬品に合わせて、結束バンドの材質を選択しましょう。
ポリプロピレン（左）やテフゼル*は多くの化学物質に強い耐性を持っています。

＊テフゼルはChemours社の登録商標です

✅ ここでのポイント

化学薬品を使用している環境では、通常の結束バンド（ナイロン6.6）では強度に不安があります。
その薬品に耐性のある結束バンドを正しく選択することがポイントとなります。

物理的要因、耐候性、さらには耐薬品性に応じた結束バンド選びを

結束バンドは、物理的要因、耐候性、そして耐薬品性が必要かどうかをチェックし、使用環境に照らし合わせて適切な素材のものを選ぶ必要があります。

一般的なナイロン6.6 と比較して、ポリプロピレンや耐候性ポリプロピレンは屋外環境や薬品等を使用する厳しい環境に強いという特性があります。
リチウムイオン電池、キャパシタ製造工程、有機EL製造工程、医薬品製造工程などでは対策が必須となるケースがほとんどですし、一般にも身近なところではプール施設、上水道供給設備、臨海にある工場施設などでは次亜塩素酸ナトリウムが使用されています。

今日では日常の生活環境でも、耐候性や耐薬品性を考慮すべきケースは少なくありません。

製品仕様

Pan-ty™ポリプロピレン製結束バンド

ポリプロピレンまたはナイロンと比べループ引張強度が低い場合があります。推奨工具の使用での作業をお薦めします。

PLT3S-C100（100本入）とPLT4H-L100（50本入）の少量パックのご用意もあります。

Pan-Ty™ テフゼル*結束バンド

●テフゼル＊製固定具（TM2S8-79）と共に使用できます。

製品資料